今のうちに書いておきたいこと。

こっちに載せせびれていたので、ひっそり転載。


私にとってランクヘッドというバンドは特別な存在。
中でも、龍さんは。


最後のライブの前に、気持ちを残しておこうと書き始めたけれども、
思った以上に痛くて長くなってしまった…。


私がランクに出会ったのは、大学4年の春。彼らのインディーズデビューの日。
ちゃんと聴き始めるまでにちょっとタイムラグはあったけど、一耳惚れだった。音が、好みど真ん中だった。
病みがちな研究室生活、学会、就活、その他諸々。
自虐的で虚無感を抱えつつも、光に憧れているような歌詞は、当時の私に響きまくった。
時間もお金も少ない院生時代も、ぽつぽつライブに足を運んでた。
会場はだんだん大きくなって、ライブの度に成長しているのを感じて。
AX初ワンマンとか、幕張でのカウントダウンとか、もはや母のような気分だったよ。年下のくせにね。

とあるライブの後、アンケートを直接龍さんに渡すことが出来て。
その時に、「(ステージから)見えたよ。」って言ってくれて。
GARAGEで前の方に居たから、本当に見えてたんだと思う。
ちゃんとファンを見てるんだな、っていうことに凄く驚いた。

そのうち、お金も時間もある程度自由に使えるようになって、
ランクを追っていろいろ飛び回るようになった。
物販や、オールナイトイベントなどで言葉を交わすうちに、
龍さんはいつの間にか私の顔を覚えてくれていた。
いつだったか、ライブ中辛そうだったのに物販に出てきたときがあって。
聞いてみたら、見に来てくれたみんなと触れ合う機会が欲しいから、的なことを言っていて。
凄く、ファンを大事にしてるなぁって感じたのです。


去年の2月、龍さんがバンド活動の全てに携われなくなる、と発表があって。
新しい道を目指すことについて、勇気をもらったりもしたんだけど。
それ以来、ずっと怖かった。
ちょっとしたこと、言葉尻を捕まえて不安を掻き立てられては、
論理的に考えてそれを否定して、の繰り返しだった。

こうなる予感はずっと付きまとっていた。覚悟は出来ていた。
だからか、動揺は一日で治まった。
我ながら物わかり良すぎるような気もするけど、伊達にずっと見てきたわけじゃない。
初めて桜井さんをサポートに入れてのライブは、ほんとボロボロだった。
ここまで違うのか、と愕然とした。けど、段々と慣れていって。
そんなつもりじゃなかったんだろうけれども、
この一年は、覚悟を固めるための猶予期間だったのかもしれない。
一年前、リーダーである龍さんが抜けたらランクは根底から崩れてしまうって思ったもん。
メンバーもスタッフもファンも、この一年で強くなったんじゃないかなぁ。

なんとなく、4/8が終わっても、龍さんはすぐ近くを歩いてるような気がする。
ドラムを叩いている時のあの笑顔に会えなくなるのはとても残念だけど。
3人になっても、あの存在感はきっと消えない。
最後の曲は、僕と樹がいいなぁ。昔はずっと、最後に演奏されてきた曲。
あの、ドラムに心臓動かされているような感覚を味わいたい。


刻み込みたい。