THE VERY BEST OF LUNKHEAD@C.C.Lemonホール


ついに来ちゃったC.C.Lemonホール。しかも、こんなタイトルつけられちゃったら、不安で仕方ないっていうのさ。色んな理由をつけて、自分の中でその不安を否定して、前向きに考えようと思ったけど、やっぱり拭いきれないんだよ。会場が見え始めたら、すごく緊張してしまった。
ぐだぐだ書いたよー。まともなレポは書けません。続きを読むで。


大きなステージ。広い客席。結構人入ってたように見えて安心。
ステージ後方に組まれた照明のセット。金属で組まれた細長い長方形のものが山を描くように8本並んでいて、窓みたいに見えた。大きな部屋の中で、演奏してるみたいな。
一列目は潰して、カメラを入れてた。ってことは、DVDになるんだろうな。4列目だったんだけど、おかげで実質3列目でした。龍さん前。いつも居るのがここらへんなので、嬉しかった。


円陣の掛け声が聞こえたけれども、入場のテーマが流れないなーと思っていたら、ステージ上に人影が。17:48開演。『それでも血の色は鉄の味がした』のシングルバージョンに入ってるピアノ部分をアレンジしたものが、始まりのSEでした。プレミアムみかんシートの特典CDの冒頭に、これが入ってた。ステージ前方に幕が下りていて、照明が当たり、メンバーの影が大きく映し出される。あ、壮さんが手を挙げた。
白い声のイントロが鳴り響くと、幕が落ちた。あぁ、カッコイイなぁ。こんな演出もできるようになったんだなぁ、と思うと感慨深くて。なんか始まった途端に涙ぐんでしまった。さっくんが、ベースソロっぽくなるところでピンスポが当たって、嬉しそうに、いたずらっ子ぽくペロッと舌を出したのが見えて、あー、楽しんでるなって感じて。ようやく笑顔になれたよ。


花は〜の次に東京にて。この曲を、こんな場所で聴けるなんて思ってなかったからさ。やっぱり何かが込み上げてきて、まともにステージ見られない場面があったよ。最後の歌詞を聴きながら、やっぱりこの瞬間の記憶も、私の身体の中で血に溶けてやがて骨になるんだろうか、とかぼんやり思った。


そうそう、よくよく見たら、小高くんと壮さんの衣裳がツボでした(笑)小高くんは、ちょっとたるみをもたせた紫色のカットソーに、前だけ長い(多分)黒い羽織りもの。裏地がグレーぽくて、洒落たかんじ。丈が長めの羽織りもの(太股の真ん中くらい)っていうのが良い!壮さんは、白いTシャツにグレーのジャケット。ジャケット珍しいね、って後で小高くんにも言われてたけど。背が高いから、そういう恰好似合うのね!いいなぁ。…ということで、今回の萌えタイム終了(笑)
悟さんはレモン色のシャツでした!靴は、紫色っぽかったかな。でも、シルバーのラインかなんかが入ってて、ギラギラ分も忘れてなかったです(笑)龍さんは、タンクトップ!


MCに入る前に、鼻をすする小高くん。しっかりマイクに拾われていて、クスクスと笑い声が。
小高「あー、最初のMC気をつけろって言われとったのに…。」
周りの皆さん、わかってらっしゃるってことね。
小高「C.C.LEemonホーーール!!!!」
こう叫ぶのが気持ちよかったらしく、メンバーみんなに伝染。龍さんのは某HG風に「C.C.Lemonフォーーーー!」となってて、ブーム終わってるだろ、ってツッコミが入ってましたが(笑)


龍さんがドラムを叩くのに乗せて、小高くんが喋る。
小高「久しぶりの曲をやります。」
あー、このリズムは!物思いに耽る庭!さらに続けて白濁とかやられてしまって。涙腺直撃すぎてもうだめだ。
自分を愛すと決めたんだは意外だったな。でも、こういうタイプの曲はホールに合ってるかもしれない。そして、アップテンポの曲とかは鋭さが削がれてしまって、あんまり合わない。あと、ヴォーカルがぽわんとしてしまうので、MCとか新曲の歌詞とか聴き取りづらくてちょっと困った。

インディゴの照明はやっぱり真っ青。弾けるような気持ち良さが、ホールを包む。さらに千川、きらりいろ。定番曲の流れはやっぱり安心感があるなぁ。千川も、こんなところで聴けるとは(以下略)なので、嬉しかった。きらりいろのチョッパー部分、もはや両手で叩いてたよ。それでもちゃんとカッコ良く鳴るのがすごい。


一旦演奏が終わり、チューニングタイム。ステージも暗めになって。
小高「……(どう切り出していいのかわからないかんじで)なんか、MCとか喋り始めると電気つくやん。なんて言って始めれば良いのかわからん。MCにも才能とかあるよな。」
合田「あるんちゃう?でも、俺、小高が曲の途中とかに言う言葉なんか、結構ぐっと来るものがあると思うよ。」
珍しく褒めてるよ!少し間を置いて、
小高「新曲、やっちゃってもいいですか?」
もちろん!ということで、音のない部屋。珍しく一人称が『私』だった。序盤は、"声"がキーワードなのかな、と思ったけど、後半ではあんまり出て来なかった気が。誇れるような人生を送るから、どこかで見ていてね、的に締めていた…ような。なんとなく、もう会うことができない人へ向けているような印象を受けました。
しんみりした曲に続けて呼吸。涙腺直撃再び。凄く、感情的な音なんだよね、この曲。ゆったりしたテンポのせいか、逆にずっしりと響く。


小高「9年前にこの曲を作った時は、こんなとこでやるとは思ってなかったような、でもやっぱりやると思っていたような、そんな大事な曲です。僕と樹。」
先程と同じように、ドラムに乗せて語る。節目となるライブでは、真ん中にこの曲を持ってくるようになったね。そういう大切な時に奏でられることが多いせいか、どんどん凄みを増していく。終盤の、感情全てをぶつけるような演奏には、圧倒される。

小高「この曲を作った時のことはよく覚えとるんやけど。まだAメロしか出来てない状態で、俺の部屋でこんな風に(実際にAメロを鼻歌で歌って)壮に聴かせて。覚えとる?」
山下「覚えとる。」
小高「俺、その時の壮の表情まで覚えとるんやけど。『この曲はランクヘッドを代表する曲になるよ。』って言って。覚えとる?」
山下「覚えとるよ。」
渾身の、というか、運命の、というか。その時点で、ランクにとって重要な位置づけとなる一曲になる、っていうことが分かってたんだなーって。それって、凄いことだと思う。


後半は、勢いのある曲の連続。闇を暴けはライブで聴くとよりカッコいいな。体温は、外せない曲。そして、やっぱりやっちゃうのねぐるぐる…。ホールで、どこまでこのかんじが伝わったのかはちょっとわからない。けど、盛り上がってた、と思う。続けて、僕らは生きる。小高くんハンドマイク二連発か!この二曲は、正直苦手だ、と思う時もある。でも、今回の僕らは生きるは、個人的にこのホールでの合唱を聴いてみたかった、っていうのもあったし、メンバーもそう思っていたのかとても嬉しそうだったし、よかったと思う。


小高「最後ー!」
手拍子を煽る。スモールワールドだ!天井からは銀テープが舞い降りてきて。ステージ上にはギャル風のダンサーさん達が側転とかしながら現れて。PVのダンスをアレンジしつつ踊り始める。び、びっくりしたー。しっかり踊ると、カッコいいんだねー…。
でも、なんていうか、スモールワールドという曲は何故かこんなに明るい曲調なのに、私の涙腺を刺激するのです。なんか、赦されたような気持ちになるんだよね。楽曲が、すごい力を持っているように思える。その分、サビの歌詞はあんなにシンプルで良い訳で。だから、ダンサーさんたち超笑顔なのに、私何故か涙ボロボロ。何このギャップ。ということで、あの演出はどうだったんだろう…というか、あんまり前向けなかったのでわかんないけど、みんなの反応はどうだったんだろう…。


いつもよりもたくさんやる、とか言ってたのに、本編は普段のワンマンと曲数変わらないよ!ということで、アンコールです。
スモールワールドのダンサーさんたちが上手くて、そりゃあプロだから当たり前だとか、同じ踊りだとは思えないとかいう話をしていて。壮さんの腕はくにゃくにゃ〜ってしてたという流れから、
山下「だって俺、ギターより重たいもの持ったことないし。」
小高「お前、アンプとか持ち上げとるやん!」
って(笑)マーシャルの大きいアンプとか、一人で持ち上げちゃったりとかするらしい。あんなに細いのにね。


アンコールでは、下手にキーボードが用意されていたので、わかっていたけれども。
小高「アンコールで呼んでくれると踏んで、スペシャルゲスト!ピアノ、吉澤瑛師!」
調べてみたら、FORCEでレコーディングに参加されていた方でした。しかも、さらに調べてみたらScudelia Electroの方だったのですね…!無知でごめんなさい!
ピアノって紹介されてたけどキーボードだった…もしくは電子ピアノ。そんな編成で何をやるかと思えば、プルケリマ。ちょっと音が聴き取りづらいところもあったんだけど、やっぱり雰囲気がちょっと変わる。


更に、壮さんの横に防音と思われる透明な板と、譜面台&椅子が置かれていることに気がつく。
小高「スペシャルゲスト2!」
なんと今度は弦楽四重奏がいらっしゃった!鍵盤+ストリングスでの編成ときたら!やっぱり夏の匂い。生で、こういうものを見られるなんてさ。ホールならではだよね。ライブハウスじゃ、やっぱりこうはいかないもの。この編成でやるのは、小高くんの夢だったって。夢の一つが、叶ったって言ってた。
この編成はまだ終わらない。四人が中心に集まって、ラブ・ソング。なんか、ファンがこんな風に思うのはおかしいかもしれないけれど、小高くんの子供に聴かせてあげたい、って思った。こんなスペシャルなことを、この曲でやったんだよ、って。美しい仕上がりでした。


改めて悟さんからゲストの方々の紹介があり、皆さんは退場。アンコール最後の曲は桜日和。この日はやっぱり一つの区切りで、また新しい始まりになるんだな。そう、思った。春の歌っぽいけど、もう季節とか関係ない意味のある曲なんだよね。
10年経ったけれども、俺ら切り捨てたらまだハタチやもんな、まだまだいける!といったことを話していました。切り捨てすぎだろ…。


Wアンコール。悟さんから発表があるということで。みかん祭のタイトル?と思ったら、新しい音源のお知らせ!
合田「ミニアルバム『VOX e.p.』が2010年1月20日に発売になりまーす!」
合田「それに合わせて、ツアー"ボックストリートボーイズ"が始まりまーす!」
山下「…ダジャレです。」
知ってるよ!(笑)
そして、みかん祭のタイトルが発表。
合田「絶体絶命のみかん祭!」
えーーーー!?なにそれ!不安を煽るようなことは言わないでくださいっ!でも、
合田「俺達まだ10歳だから、まだまだ成長していきますよ。」
って。さらに10年20年続けていきますよ、って、信じていいんだよね。


小高「お前を悲しませるのはお前だけ。お前を傷つけるのはおまえdk…」
噛んだ!(笑)
小高「あー、もう、出てくるとこからやり直してええかな?」
折角恰好つけたのにねぇ。衣裳も…と思ったけど。
小高「この服、恰好つけてると思うかもしれんけど、9割方防寒のために着とんだよね。」
そうですか…。
小高「お前を悲しませるのはお前だけ。お前を傷つけるのはお前だけ。お前を不幸にするのはお前だけ。お前を苦しめるのはお前だけ。世界は、お前のものだ。WORLD IS MINE!」
新曲2つめは、孵化あたりの流れを汲んだ印象。やや激しめなかんじ。サビの頭、『World is mine』って歌ってるんだろうけれども、『World is crying』とも聞こえた。先行配信が始まるみたいだし、リード曲になるんだろうな。前回の先行配信の曲達と、同じカテゴリーなかんじなので、こういう路線で売って行きたいのかなぁ。

ホールだろうが、飛び跳ねちゃいますよ!という前進〜。この曲も、昔からやってる大事な曲のひとつだよね。みんな、凄く楽しそうだった。壮さん、ジャンプに磨きがかかってます!
聴きたかったような、聴きたくなかったような、トライデント。ここで持って来るということは、『恐れないで 恐れないで 信じるまま 進めばいい』ってことだよね?
最後はカナリアボックス。みんな笑顔の、きれいな情景でした。


石川「3月の新木場が終わって、いろいろ声をかけてもらったりして。それ以来って人も居るだろうし、その間に見てくれた人もいると思うけど、あれから、今日という日は俺にとっての生き甲斐でした。…また、やりましょう。」
アンコール(最初のかWか忘れたけど)が終わって捌ける時に、龍さんが言った言葉。生き甲斐とかさ、それが終わっちゃったらどうなるのよ!?みたいに不安に思っちゃうようなこと言わないでよー!と思ったけど。『また』って言葉を信じていいんだよね。良い顔で叩いてた姿、信じていいんだよね。


ホールならではの演出。意外性はなかったけれども、ベストな選曲なセットリスト。全力で、終えられたんじゃないかな。とても緊張して臨んだせいで、終わった後脱力してしまったよ。ランクのライブは、私にとって、心が無防備になれる数少ない場所だ。再認識したよ。10周年おめでとう。次の10年も、よろしくお願いします。


01. 白い声
02. 花は生きることを迷わない
03. 東京にて
04. 物思いに耽る庭
05. 白濁
06. 自分を愛すと決めたんだ
07. こころ
08. インディゴ
09. 千川通りは夕風だった
10. きらりいろ
11. 音のない部屋(新曲)
12. 呼吸
13. 僕と樹
14. 闇を暴け
15. 体温
16. ぐるぐる
17. 僕らは生きる
18. スモールワールド


En1-1. プルケリマ(w/piano)
En1-2. 夏の匂い(w/piano, strings)
En1-3. ラブ・ソング(w/piano, strings)
En1-4. 桜日和


En2-1. WORLD IS MINE(新曲)
En2-2. 前進/僕/戦場へ
En2-3. トライデント
En2-4. カナリアボックス