ワンマンツアー2009「出没!アトムチック学園天国」@Shibuya O-EAST

個人的にここ数年のランクワンマンで、特別だと思っていたのが、2006年の変をしているツアー@SHIBUYA-AXでした。
それを、ポーンと越えちゃったかも。あの時も、龍さんのことでいろいろあったけれども、それを乗り越えた時のツアーファイナルだった。いろんな問題にぶつかって、正面から向き合って、前に進んだ。なんだか、被る。


大阪では、どこにあったっけ?と思った学園祭の催し物。今回は会場の壁に複数飾られていて、わかりやすかった。開場〜開演までは放送部部長、藤田琢巳さんのDJもあったりして、より学園祭が強調されていた。ちなみに、天ゴクジを2回引いて2回とも帰宅部(引いた缶バッジ)だった私って、結構運悪い…?


ちょっとながーいので、閉じておきます。MCはかなりあやふやです。


フロアに入ると、結構人が入ってるー。横に広い会場だから、そう見えたのかもしれないけれど、EAST全然埋まらないんじゃないかと心配してたから嬉しい。DJが終わって、しばらくしてスタート。これ、DJ終了→LUNKHEAD入場のテーマって続けばより良かったのにー。
手を叩きながら、龍さん。新居浜でも大阪でも見てるんだけど、やっぱりこの姿は嬉しすぎる。「渋谷ー!」って叫んで、ドラムセットのところへ。位置が高い。ステージも高めだし、横長→縦幅が短いから、前に行かなくてもすごく見やすかった。


闇を暴け。ギターの音が耳を劈く。あー、しょっぱなからカッコイイ。花は〜への繋ぎもバッチリ。マイクに手を添えて歌う小高くんが妙に色っぽく見えたんだ。


小高「こんにちは。今日は、楽しみ合いやからな。どっちがより楽しめるかの勝負やから。俺が一番楽しんでやる!」
MCに続いて、夜行バス。この日は全体的に小高くんの声の調子は良かったんだけど、この時はなんだか、無理矢理出そうとしてる感があって。まだ、空気に馴染みきれてなかったのかな。個人的には、久々に聴けて嬉しかったんだけど、ちょっと残念。ただ、この曲から呼吸という繋ぎは凄く良かった。サビ前のクレッシェンドなドラムから、爆発するようなサビの頭。あー、やっぱり龍さんのドラム好き。


小高「ドラムス、石川龍!」
龍さんドラムソロからセッションのような状態になり、Birthday。大阪でもやってたから、このツアーのパターンなんだろうな。
ハイライトが来たもの嬉しかったな。月光少年で手のひらが舞う様も、後ろから見ててすごくきれいだった。


ラブ・ソングからのパートは定番になりつつあるけど、飽きない。小高くんの声の調子がすごく良くて。演奏面でも説得力もどんどん向上していて。ラブソングのあと、拍手さえ起こらなかった。圧倒されて、動けなかったんだ。
ひとりごとも、やばかったなー。長い曲なのに、集中しっぱなし。


   どれだけ強がって 自分にうそをついて
   孤独を押し殺して 笑いつづけてきたんだ
   僕は何もできないけれど 痛みさえ知り得ないけど
   今はここにいるから それしかできないから

   今君が泣けてよかった


なんかもう、涙出た。


小高「渋谷ー!…まぁ、渋谷なんて嫌いなんやけど。お前(悟さん)は好きそうやね。」
合田「大っ好きですね!」
小高「その服も、そうっぽいもんな。」
合田「先月誕生日やったんですけど、その時にメンバーがプレゼントでくれた服がコレで。」
青と白の太めのボーダーに、『I ♥ HIPHOP』と書かれたTシャツ。
ハートの部分が赤いスパンコールになっていて、キラキラしてる。悟さんっぽい。
合田「ツアーファイナルで着ようってことで今日初めて袖を通したんだけど、思ったより袖が短くて…こう腕を上げると腋毛がボーンと。袖を(肩まで)捲くると80年代になってまうし…。注射の痕とかも見えちゃうし。」
小高「…何の注射?」
って、何危ないネタ振ってるんですか(笑)
小高「悟はそんなもんなくても、ハイになれるもんな。」
小高「俺らの年代のやつらはみんなサッカーやる時それ(肩まで袖を捲くるの)やったよな。」
合田「(キャプテン翼の)日向君ね。」
小高「これを買いに行くときに、ひとつエピソードがあって。渋谷に3人で買いに
行ったんやけど、派手なのがいいって言っとって。山ちゃんが発案だよな?」
山下「うん、一番派手なのにしようってね。」
合田「別にHIPHOP好きじゃないのにね。」
小高「それで買った後にTSUTAYAの前とか通って。あそこらへんって、ナンパとかしとるやつようけ居るやん。そしたら、ナンパしとるやつが全く同じの着とって。」
…悟さんがナンパしてたのかと思った(笑)
小高「悟、いっこも悪いことしとらんのに、すげー悪いやつみたいだ。」
合田「ほんと、俺いっこも悪いことしとらんのにー!」


今回のツアーは龍さんが参加しているということで、話を振る小高くん。
石川「アンコールで呼ばれた暁には、しみったれた話をしようかと。」
小高「しみったれた話って。」
石川「するよー、しみったれた話。」
えー、ちょっと怖い。


合田「龍、すっげえチクビ透けとるな!チクビがTシャツの模様みたいになっとる。」
石川「もう、俺がチクビだよ!」
小高「龍がチクビになってもうたー!」
爆笑!もう、さっきまで演奏に圧倒されていたっていうのに!落差大きすぎ。アホすぎ!


後半戦。トライデントが私の中の沸点だった。ちょっと前に読んだQuipの内容を思い出してうるっとしたり(この曲を書いた時点では、もう辞めるつもりだったとか)。龍さんからのメッセージ、しっかり胸に刻み込めたと思う。


「あー、あったかいなぁ。もう少しだけ、一緒にいてもいいか?」
と、スモールワールド。ライブで物凄く映える曲だ。最後のサビと共に、何かが弾けた。何とも言い表しようのない感情が突き上げて来て、あぁ、このバンドに出会えてよかった、って思ったんだ。


アンコールは、まず龍さんが一人で出て来て。
石川「しみったれた話を期待してるのかな…?した方がいい?」
いやいやいや!内容はちょっとしみったれてたけれども。アトムチック天国ツアーは、メールを飛ばすという形で参加して来たけれど、学園天国でこうしてみんなとライブができて嬉しい。5年、10年と続けて行きたい。ドラムももっと上手くなりたい。そんな話をしていて。
石川「もう、みんなの顔を見ると泣きそうだから、後ろの方見てるんだけど。」
って。そんなこと言われる前にこっちは号泣ですわ。龍さんの口から、これからの展望を聞くことができて、嬉しくて、気付いたら泣いてた。
石川「もっとみんなと一緒にパーティーしたいんですよ!みんなと、バーニングしたいんです!」


龍さんが、もう頼むから出て来て下さいと他のメンバーを呼んで。ついに、C.C.Lemonホールの件が発表。発音良く、山ちゃんに言ってもらいましょうってことで、壮さんからタイトルが。
『THE VERY BEST OF LUNKHEAD
タイトルを見た時は、嫌な予感しかしなかったんだけど、学園天国ツアーに参加してみて、きっと大丈夫だろうな、と思えた。まだ言えないけれど、いろいろたくらんでるから、って。楽しみにしてるよ。


小高「終わったなー。」
えー、まだ終わってないよ、という反応に。
小高「終わったんだよ。…そして、始まったんだ。」
って。あー、俺いいこと言ったでしょ?的な。あと、どこでだったか忘れたけれど
小高「みんなが主役で、脇役で。脇役のいないストーリーって。ゴーイングやな。」
って話をしてて。トワイライトだね。去年対バンした時に、この曲が出た頃にPVを見まくってたってブログに書いてたっけ。


会場がホテル街の近くだから、今頃みんな…なんて言いながらの歌いたい。小高くんの声が保ってよかった。サビの歌詞が好きなんだけど、伸びやかーに歌っていました。『昨日にさよならだ』という歌詞に続けて、そして朝が来た。新たな始まりを象徴するかのような並びだなぁ。この曲の照明って、いつも明るい。朝の眩しい日差しを感じるんだよね。そして、最後にカナリアボックス。踊れ踊れ!


ダブルアンコール。あ、小高くんがギターの準備をしていないぞ。まさかまさか。
小高「何百回やっても、いまだにライブ前はいつも怖くて、慣れることはなくて。酷い時は前の日の夜とかから心配になって。今回の学園祭で、新聞部のインタビューを受けて。3カ所とも訊かれたのが『LUNKHEADにとってファンはどんな存在ですか?』ってことで。俺は、3回とも、『メンバーです。』って答えた。」
小高「昔は、お客さんはみんな敵だと思っとって、顔も見れんかったけど、今は来てくれてる、聴いてくれているみんなをメンバーやと思ってます。」
小高「最後に、だっさい曲をやります。ほんとだっさい曲やけど、みんな一緒に歌ってくれな。」


そろそろ聴きたいと思ってたんだ、僕らは生きる。『余った両手で、誰かと手を取り合うためなんじゃないかなぁ、と思うんです』で、思わず手が伸びる。ラーラーラーの合唱で、ドラムの音も小さくなり、龍さんが前に出て来て。嬉しそうな、でもちょっと泣きそうな笑顔で。たまんねーなーって顔。マイクを持って、一緒に歌って。その間、小高くんがドラムを叩いてて。
石川「もう少し歌っていたいけど…小高,もう少し叩ける?でも、なんか事故が起こりそうな気もする。」
と、ドラムの音を消さないように元に戻り。いつまでも続く合唱。長いよ、声枯れちゃうよ!でも、そんなんどうでもいいや!って思ったんだ。


ランクは、龍さんの件があったことも影響してるだろうけれども、メンバーとファンとの絆がとても強いように思える。もはや私は客観的に見られないから、端から見たらそこまでじゃないのかもしれないけれど。全力でライブをして、ファンはそれに全力で応えて、お互いがお互いを写す鏡となって。あんなにも心を預け合えるライブ、他に知らない。
昨年末からの紆余曲折を経た結果が、存分に凝縮されて表れたライブだったと思う。ライブやる度に、自分たちでハードル上げてるよね。次はC.C.Lemonホール。何をやらかしてくれるのか。良い席取れたので、しっかり見届けようと思います。



01. 闇を暴け
02. 花は生きることを迷わない
03. 前進/僕/戦場へ
04. 夜行バス
05. 呼吸
06. Birthday
07. インディゴ
08. ハイライト
09. 月光少年
10. ラブ・ソング
11. プルケリマ
12. トット
13. ひとりごと
14. それでも血の色は鉄の味がした
15. 消えたプレヤード
16. トライデント
17. ぐるぐる
18. ENTRANCE
19. スモールワールド


En1-1. 歌いたい
En1-2. そして朝が来た
En1-3. カナリアボックス


En2. 僕らは生きる