一年が過ぎて

まだ一年か、と思うのは、前にも大切なバンドの解散を経験してるからかな。
ようやく、これを最後まで見たよ。

the last day of syrup16g [DVD]

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前に封は開けたんだけど、途中で断念しちゃったんだよね。といっても、まだ2枚目まで。エンドロールは…来年かな。節目とかじゃないと、見ようという気になれないんだよね。わかっていたけど、涙無しには見られないわー…。
私は、あの日はマキさん側の最前列一番端っこの席で。五十嵐さんの横顔ばかり見てた。それくらいしか、見えなかったんだ。だから、大樹ちゃんがどんな風に叩いてたのかとか、リズム隊が顔見合わせてニコッとしたこととか、マキさんが五十嵐さんを見守るようにリズムを刻んでいたこととか、いろいろわかって嬉しかった。
物悲しくも美しいメロディ、背筋がゾクッとするような危うさ、五十嵐さんの歌に大樹ちゃんのコーラスが溶け込む瞬間。シロップのライブは、聴くというよりもその空気を全身で感じるものだった。そんなことを、思い出したよ。
Rebornの終盤の、会場が白く輝く瞬間を見るのが恐かった。けど、やっぱりそれはとっても美しい光景だったんだよね。今まで行ったライブの中で、一番輝いていたんだ。
テレビ画面に向かって、ありがとうと心で叫んだ。あの日、どうしても発せられなかった言葉。


折角なので、いろいろ振り返ってみるか。うざったいので隠しておきます。
シロップとの出会いは、SING ROCK EVOLUTION*1というTSUTAYAから出てたコンピでした。どこで知ったかは忘れちゃったけど、シロップに興味を持って、導入にはいいかな、と思って買ったのです。そこに入っていたのが生活。
割と気に入ったので、当時の最新作のcoup d'Etatを聴いて。その時はそこまでぐっと来なかったんだけど、暫くしてたまたまdelayed入荷日にタワレコに行ったら、インストアの整理券つきで売ってたので購入。そこで初めて生シロップを体験。ちなみにその入荷日は9/24。今思うと、ニヤッとしてしまう。
初シロップは訳分からないまま行って、本編はその雰囲気に飲み込まれて(delayed=穏やかな曲中心)、アンコールで空気が一気に変わって(Sonic Disorder、神のカルマ、天才、真空でした…)ビビってそのままハマる(笑)
それ以来、ワンマンはだいたい行ってたなー。イベントも、ちょこちょこと。思えば、私が一人でライブに行くようになるきっかけはシロップだったのかもしれない。
初めて行った渋公。小雨が似合い過ぎた野音。本編ほとんど新曲のリキッド。VOLAが始まってどうなっちゃうのかハラハラしたこと。VOLA+シロップのリアル。924。新譜が出ると思ったらベストでガックリしたこと。年末のみなと屋で大樹ちゃんに会って腰が抜けそうになったこと。東京のチケットが取れなくて仙台遠征したこと。ツアータイトルに踊らされたこと。NHKホール蹴ったらそこで重大発表があったこと…。
まだまだこんなんじゃ書ききれないくらい、いろんなことがあった。シロップのオフィシャルにはセットリストが載ってるから、たまに見ると面白い。結局、音源化されなかった曲も結構あるんだなぁ。


犬が吠えるは、二回観たけれどもやっぱり別物だよね。シロップの面影を求めちゃいけない。ベタだけど、シロップの曲には何度も救われてきた。だから、また救いになってくれるんじゃないかと期待しちゃう部分がある。でも、その部分は多分望めないんだろうな。そしてやっぱり、五十嵐さんの生み出すメロディが好きなんだ。だから、新たな曲たちを聴いてみたくなってしまう。

あー、なんだかまとまらないな。でも、頭はちょっとすっきりしてきた。ようやく、MUSICAを読む気になってきたよ。買ったけど、パラ見しかしてないので。時間は流れるもの。歩き出そうって、今は歌ってるんだよね、五十嵐さんは。


武道館の最後のMCをもう一度聞いて、かけがえのないものに出会えて本当に良かったと思ったんだ。次の日が見える曲たち。大事に聴き続けるよ。

*1:ちなみにこのCD、ゴーイングBAZRANANANINELOST IN TIME、まだ椿だった頃のつばきなんかが参加してて、今見るとおぉーっとか、懐かしい!とかなる人も多いんじゃないかと思います。