ワンマンツアー2009「蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻〜10年はでけいど〜」＠仙台CLUB JUNK BOX

誕生日に仙台まで行ってきてしまいました（笑）しかも、日帰りね。何やってんだか…。
割と後ろの方で見てたんだけど、このあたりは男子率が高い！前はやっぱり女の子が多いんだろうけれども。ちょっとビックリしたよ。増えてるんだったら、嬉しいね。長いんで、閉じておきます。

一発目、ギグル！イントロのブレイクで小高くんが叫ぶのが好きです。音源聴いてても空耳聞こえるくらい（笑）
「行くぞ仙台ー！」
ってね。でも、小高くんってこんな声だったっけ？と思った。歌い方がなんか違和感。そのうちそれは消えたんだけど、喉の調子を崩してなければいいなぁ。あと、序盤はみんなちょっとしたミスが多かったのが気になった。珍しいなぁ。
続いて、いきなりインディゴ。さらに羽根と続けて、勢いづかせる。

「俺達、この前ようやくレコーディングが終わって。３月に配信でリリースする曲をやります。花は生きることを迷わない。」
次の配信はこれかー。アップテンポな曲が続いたから、次はしっとりめでいってほしかったけれども。『神様がさじを投げた〜』とかそんな始まり。Aメロに語りっぽいものが入って。サビに『知りたいなんて　死にたいなんて　思わないヤツがいるものか』とかあった気が。『花は完全だ　人は不完全だ』って歌詞が印象的な曲。

弾けるようなサビが気持ち良いんだ、でもどこか切なさを含んだガラス玉。すごく好き。それに続いてグッド・バイ。今回のツアー、割とやっているような気がする。これまた好きな曲なんだけど、ちょっと辛い。永遠のお別れの曲だから、あんなに手が挙がっているのを見ると、複雑な気分になってしまう。

「懐かしい曲を」
と前置きされたのは灰空。これが、なんだかとてつもなく響いた。重々しいイントロが鬱屈した気分を表して、最後の『明けてく空に色がつきだした』時のギターが、空を割くように思えたんだ。

loopがきた時に、悟さん側にいたことを後悔した（笑）だって、惚れるもん。それは悔しいんだよ、何故か！手元までは見えなかったけど、たまに跳ねるのをやめてベース音の振動を感じたいくらい。さらにきらりいろってさ…！何このさっくんスペシャル！

「俺、大切なものができて。自分の命よりも大切だと思えるものができて。いつもこの話をしてるんだけど、そしたらアンケートとかで『大切なものって何ですか？』って聞かれて。それは、全部曲に詰めたから、曲を聴いてもらえればわかると思うから。…ラブ・ソング。」

変な話、自分の生まれた日だったもんだから、ちょっといつもと違った受け止め方をしてしまったよ。
『生まれてきたよ　生まれてきたよ　生まれて良かったって泣いたよ』『小さな君が身体全部で生まれてきたって泣いた朝　思い出したよ　忘れてたこと　生まれて良かったって泣いたよ』
これだけ生まれてきたって歌ってるんだもん…。
『ひとりじゃないよ　ひとりじゃないよ　僕達はもうひとりじゃないよ』は、大切なものができたから、ひとりじゃないよってこと？
『懐かしい歌　調子外れて　僕らは笑う　温かい』って、子守唄かな？とか思っちゃっり、妄想が止まらない（笑）
そこから続く三月は、アカペラ的に始まり。ラブ・ソングにも三月にも『生きている意味などない』ことを否定する言葉が出て来る。この二曲を続けてやる意図は理解しきれてないんだけど、小高くんの中で普遍的なテーマなんだろうな。三月頭にこの曲を聴けたのが、嬉しい。
さらに、スワロウテイル。この曲の始まりはドラムからなので、龍さんの打ち付ける音には、いろんな思いが込められているような気がした。張りつめてた。今回のは特に。

小高「この曲は、俺達が上京してきて初めて作った曲です。…それだけー。」
えー、その先もっとないんですか！
小高「1999年にこの４人でバンドを組んで、１年経って2000年にまた東京で集まって、そこで初めて作った曲で。悟が東京の大学ことごとく落ちて、和歌山大にしか受からんくて。」
合田「そこ戻るの!?」
小高「10周年ありがとうツアーだから、昔話も交えようと、な。東京に出て、バンド仲間を集めるって言うのができなくて。それまでは友達同士で組んどったから。東京では友達も作れんし…だったら悟呼んだ方が早くないか？って、夜な夜な電話してな。」

何故か途中で、話が辛気くさいだかで、スワロウテイルのアウトロから仕切り直しになり（笑）ジャーン、と終えると
小高「今の曲は俺達が上京してきて初めて…」
そこもやり直すんですか！（笑）

あとは、北海道から小高くんと壮さんはフェリーで来たという話。船内でウノをやりまくったとか。
小高「俺、フェリー好きなんよ。苦手な人もおるよね。」
山下「乗り物酔いする人とかはね。」
小高「マネージャーのボビーがよくやるけど、先に酒でな、酔っておけば、どっちで酔ったかわからない（笑）でも、今回揺れなかったよな？」
山下「全然揺れなかったね。…酔っててわからなかったんじゃ？」
ボケボケ酔っぱらいコンビですか…。

先に来ていたリズム隊は
合田「昨日の夜街を歩いたんだけど（観客から「えー!?」との声が）…や、歩くよ？ツアーで来るとさ、その街の空気を味わいたくて。まぁ、結局酒とか買ってホテルの部屋で飲むんやけど。」←小高くん曰く『ナイトパトロール』とのこと。
小高「龍はどっか行ったの？」
石川「俺は…仙台っこラーメン食べて、その後また一風堂に行って。俺、ラーメン２杯はいけるんだけど、一風堂でニンニクすりつぶすのあるでしょ？あれ４つ入れたらお腹痛くなっちゃって…。」
生はダメだよ、と小高くんの突っ込みが入り。ツアー中なんだから、身体は大事にして下さい！

仙台の人はみんな北京餃子を食べてるからこんなにアツいんだな、ってMCからBirthdayかな？そして、素晴らしい世界、体温。この日の体温は、じっくり聴いた。でも、やっぱり最後は手を伸ばしたくなってしまう。一人一人の手を掴むかのような小高くんを見ると、どうしても。

「俺達がランクヘッドだ！」
いつも、この言葉から始まるよね、ぐるぐる。今のこの状況に対するメンバーの思いが、この言葉に全て集約されてるような気がする。
「ここ（ステージ）との距離を、ぶち壊せ！」
ブレイクの時の言葉。小高くんが言葉に詰まった時に、客席から「かかってこい！」って言われちゃって。それに答えて最後に発した言葉。ランクのライブって、ステージとの距離が近いんだよね。物理的な意味じゃなくて、気持ちが、というか。時々遠く見える時もあるけど、それだけに、この言葉が嬉しかったな。

アンコールは龍さんの言葉から。仙台は相変わらずアツいねーと。
石川「どれくらいアツかったかっていうと…ちょっと待って。」
ドラムセットのところへ行って、バスドラのペダルを持って来る。
石川「これ…わかる？これ金属なんだけどさ、壊れちゃって。去年のロックインジャパンフェスで、ストレイテナーのナカヤマくんがやったのと同じです。」
見てた見てた！シンペイちゃん馬鹿力！と思ったらここにもいたか！（笑）そして、水を回すの如く、これも客席に回し始める。おー、すごーい！
石川「あの…ナントカステージの４万人と、ここのみんなが同じだけのアツさだったってことだよ。一人一人が、数百倍のアツさだったってこと。」
そして、４月からのこと。上京すること以上の決断だったって。でも、みんなに会える回数はそんなにかわらないんじゃないかな、って。言葉を選びながら、時には飲み込みながら、話してくれた。そこに嘘はない。だから、信じていいんだって、裏切らないんだって、思うことができた。龍さん、みんな、頑張って。

アンコール１曲目は龍さん作詞作曲のもの。タイトルはまだないってことだけど、龍さんからファンへの、そして自分たち自身へのエールのように思える。このところ披露してる新曲は割と重ためのものが多いけど、これは割とポップな曲。サビのギターの鳴り方がいい。『恐れないで　恐れないで』『迷わないで　迷わないで』『信じるまま叫べばいい』そんな言葉が聞こえた。

前進〜、カナリアと続いて、もう体力的に辛いです（笑）場所によって、カナリアは踊り方が違うね。両手上げるのはそろそろ恥ずかしいので、なくなってくれんかね…。でも、仙台はやってる人あんまり居なかった気が。

ダブルアンコール。今回のツアー、全箇所でやるのかな？
「そこの通りの名前、何て言うの？」
広瀬通りー！やっぱ合ってるやんとか悟さんに言いつつ。この前フリはあの曲だね！インディーズの頃からそこのタワレコは応援してくれていて、その思い出の曲（大切な曲？）をやります、と。
「広瀬通りは夕風だったー！」
わーい、大好きな曲です。再販前の千川〜は、ハイラインとタワレコ限定販売だったから、その時にお世話になったのかな？最後のサビ、歌詞と一緒になんだか寂しくなってしまったよ。でも、地名を入れてやってくれると、その土地の人にとっては嬉しいよね。心の底から「ありがとう！」と叫びたくなるような、ライブでした。

01. ギグル
02. インディゴ
03. 羽根
04. 花は生きることを迷わない
05. ガラス玉
06. グッド・バイ
07. 灰空
08. loop
09. きらりいろ
10. ラブ・ソング
11. 三月
12. スワロウテイル
13. Birthday
14. 素晴らしい世界
15. 体温
16. ぐるぐる
17. それでも血の色は鉄の味がした

En1-1. 新曲（龍さん作詞作曲）
En1-2. 前進／僕／戦場へ
En1-3. カナリアボックス

En2. 千川通りは夕風だった

そういえば、今回でステッカーがコンプリートできました！アリ４匹。最後まででなかったのは小高くんでした…。母に、G田さんのは蜂みたいって言われました…たしかに（笑）

そしてそして、物販に出てきた二人に書いてもらったよ。差し出がましいお願いをしつつ、壮さんに一言付け足してもらった。ありがとう、いい誕生日になりました！今回のツアー、いろいろ思うところはあるんだけど、行って良かったよ。次は新木場。楽しみにしてます。