史上最超のみかん祭〜はじまりの音橙(オト)〜@下北沢GARAGE

本日の担当:石川龍

東京パレード

hare-braind unity

Stereo Faburication of Youth

テルスター

LUNKHEAD

入場のテーマに乗って、まずは龍さん登場。
「ガーレーージ!!」
気合いたっぷり。はじまりの音を鳴らす、ENTRANCE。みかん祭だから、この剣斬れるあたりから始まってくれないかなー?なんて淡い期待は間違いだった。あくまで『今』のランクヘッドのみかん祭なんだもんね。10年目は、この曲からはじまりってことか。この後も、やっぱり『今』の彼らのライブで盛り上がる曲が並んだセットリスト。


小高「こんばんは、ランクヘッドです!まずは、5日間全部、SOLD OUTしました!興行的なところでは…な。(成功だ、ってこと?)これも、出演してくれるみんなと、いろいろ協力してくれたスタッフと、来てくれたみんなのお陰です。ありがとうございます!…でも、そのへん(後方)空いとるよな。あと、500枚くらい売れば良かったかな。」
合田「二階席になってしまうやん!」
小高「みんな、肩車とかしてもらってな。今回はほんま…いろんな企みがあって、いろんな人たちに協力してもらって…正直、みんなが羨ましい!俺も客として参加したかった!」
小高「あ、ここしかしゃべるところないんやった!今日から新曲が、着うたで配信が始まって。CDで売り出すんじゃなくて…あ、売っとるか。(会場限定でね)でも、(配信という目に見えない媒体で音源を出しても)こういうところで繋がっていられるので、みんな、遊びに来てな!」
…早くも記憶があやふやorzまぁ、こんなかんじで。


それでも血の色は鉄の味がした。初めて試聴したときは、イントロでバクホン?はたまたきゅーみりさん?とか思ったけれども。よくよく考えたら、ギター二本で絡み合うリフはランクのお家芸とも言うべきものだった。これ、やっぱりカッコイイわ。帰路についても、まだ頭の中で鳴ってる。

パワー全開にみなぎってきた中で体温。いやー、アツい。『真夜中君の手耳にあてたら命が燃える音がした』耳じゃなくて顔にあててるじゃん!と心の中でツッコミ入れたら耳に移った。多分、頭で考えてなかったんじゃないかと。それくらい、感情的だったんだもの。


ぐるぐるのブレイクが、やたら長い!前の方の人たちが腕を挙げたままなのを見て、
「手、下ろしてええよ。疲れるやろ。いつ下ろしていいか、タイミングわからんもんな。」
と。な、なんだこの気遣い!(笑)そして、昔話が始まる。あれ、曲の途中なんですが…。

「客がそこらへんに5人くらいしかおらんくても、目を閉じて、コンタクトも外して、見ないようにしてわーっとやれば、ちやほやしてくれるそこらへんの人が、下北沢は。でも、俺はここで×××ーをしにきたわけじゃない!(ブログ参照で…)みんなと、セックスしにきたんだよ!心と心で繋がりたいんだよ!俺みたいに、人見知りの引きこもり少年でも、こんな風になれんだよ!自分をぶっ壊せるのは自分だけなんだよ!ぶっ壊せー!」

前に人が詰めたので、真ん中あたりにかなりの余裕ができてるのを見て、
「そこらへん、空き空きやん!初日ですよー!」

ちょっとここで和んだ(笑)僕らは生きるの時もそうだったけど、だんだんと小高くんの本音が出てきたのかな?なんて思ってしまった。そっぽ向いて、内に篭って心の中で中指立ててたのが、今では自分を信じてくれる人たちの前では正面切って悪態つける。ま、正直小高くんが中指立ててる姿はあんまり見たくないのですが(苦笑)


アンコールがかかると、そう時間がかからずに龍さんが出てきて。
石川「早いって?10時で音止めなんだよね。」
もう、ほぼ10時になってしまっていて。
小高「このカツカツしたかんじが懐かしいよね。」
と。時間がないのを気にしつつ、準備を整えつつ口を開く。
小高「ちょっと話してええかな?さっきぐるぐるで言ってたことなんだけど、昔は何かに打ちひしがれた自分に酔ってるような、悲壮感に満ちた曲ばかり書いてて。でも、今では気持ちが変わってて。今でもそういう曲を作るし、歌うけれど。昔はステージの上で笑うことなんてなくて、みんな(メンバー)がいてもそうだったんだけど、いつの間にやら笑えるようになって。そんなことを考えてたら、さっきもカナリアボックス歌いながら泣きそうになって。まだしょっぱななのにな。」

あ、なんだか次の曲わかっちゃった。

小高「三回目のみかん祭をGARAGEでやった時、社長が見にきてて。呼ばれた人よりも、くっついてきた方が「あ、あいつらいいじゃん」ってなっちゃって。(別の人がスカウト?的に見に来たけどその人の目には留まらず、同行で来てたボビーさんのほうがランクを気に入ってしまった、ということみたい。)そこから、ランクヘッドと直球との繋がりがはじまったんだけど。その頃から大切にしてきた曲を。ライブハウスのオーディションに落ちてた時に、できた曲です。」

前進/僕/戦場へ。一点を見つめるようにして歌う小高くんは、気丈にして涙を堪えてたのかも。最後、本当に嬉しそうな笑顔でフロアを見渡していた。ライブ中の小高くんの笑顔は、なんだかほっとさせられる。それは、そんな背景があるからなのかな。


01.ENTRANCE
02.きらりいろ
03.それでも血の色は鉄の味がした
04.体温
05.ぐるぐる
06.カナリアボックス

en.前進/僕/戦場へ


どうも機材トラブルがいろいろ生じてたんだかなんかで、セッティングに時間がかかることが多くて。でも、終演の時間はずらせないから、曲を削ったりもしてたんじゃないかな。え?もう終わり?ってこともあって。演奏時間20分くらいだったりとか。でも、自分たちの持ち時間をきっちり守って次のバンドへ繋げていく、バトンを渡していく、っていうのが出演者たちの繋がりの強さを窺わせていいなぁと思いました。
本当に、待ちに待ったみかん祭。出演者も、お客さんも、特別な思いを抱えて集まっているような気がする。これから5日間、楽しみたいと思います。



以下、多分ネタバレなので隠しておきます。





帰り際、ポンジュースをもらいました。懐かしいー!私は一回しかもらったことないけど、あれは四年半くらい前のQueでのワンマンでした。それ以降は会場のキャパも大きくなっちゃったから、難しくなっちゃったんだろうなぁ。あの時は、勿体なくてなかなか飲めなかったものです。毎日配るんだろうな。全部行くと5本!当時、一度にたくさん注文するものだからえひめ飲料の人に「東京の山下さん」と覚えられてたらしいけど、まだ壮さんが発注してたら面白いなぁ、なんて。