史上最超のみかん祭〜橙身大のバラード達〜@下北沢GARAGE

本日の担当:小高芳太朗

D.W.ニコルズ

着いたら始まってるー!しかもニコルズしょっぱなとは予想外!入る時、お目当てはニコルズに一票にしてしまいました。ごめん、ランクさん。
曲数から考えると、頭少し聴き逃したけど一応全曲聴けたのかな?


ラヴリー
ライター
スミレの唄
B.D.K.
愛に。

高森ゆうき

パウンチホイール

LUNKHEAD

入場のテーマはなし。セッティングを終えて、真ん中に集まって、円陣。珍しい光景だ。で、小高くん一人がギターを弾きつつ歌い出す。つぶやきのように。いきなり新曲キター!
自慢できるような不幸なんてないけれど、とかいう歌い出しだったような。
流れ星が一筋夜空を駆けたら、それが合図だ 流れる汗を拭って進め?うーん、思い出せない。流れ星と流れる汗で韻を踏んでるなぁ、と思ったのでそこは合ってると思う。
で、まさかまさかのショコラ!頭がぼんやりとしてくるよ。ゆらりゆらり、いい気持ち。壮さんとのハモリが耳に柔らかく響く。


小高「こんばんは、ランクヘッドです!みかん祭二日目に足をお運びいただき…ありがとうございます!二日目も、もう終わっちゃうけど。5日間同じようにやるとダレるし、毎日コンセプトを作ってやってるんだけど、今日はバラードをたっぷり聴いてもらって。ニコルズも、高森くんも、パウンチホイールも…。珍しく俺、ステージに上がりたくなかったもん。いつもは、俺らの方がカッコイイぜ!って思ってステージに上がるんやけど、今日はもう、聴いてるだけで胸がいっぱいで。今日のセットリストは主に俺が考えたんだけど、橙身大のバラードたちとかつけておきながら、バラードが一曲もなかった!(笑)いきなりアナーキーな新曲から始まるしな。でも、普段あんまりやらない曲をやるので。本当は全バンドについていろいろ話したいんだけど、それだと俺の独演会になってしまうので、曲で感謝の気持ちを伝えたいと思います。」
小高「グッド・バイ。」


悲しい曲だから、もう封印してしまったのかと思ったよ。続く曲はもちろん三月。この流れ、やっぱりいいな。行き詰まって迷ってどうしていいかわからない時、手のひらで優しく掬ってくれる。そんなイメージが、頭に浮かんだ。
シンバルが四つ、力強く鳴らされる。この曲は外さないと思った。スワロウテイル。このGARAGEでやるってことに意味があるんだよね。


小高「今やったスワロウテイルなんて、GARAGEで何回やったかな?東京に来て、2000年の春か、初めて作った…ちゃんとレコーディングを、正規ではないルートでやって。夜中に忍び込んでな。」
悟さんが、それ内緒!ってかんじのツッコミを入れると
小高「もう時効やん!当時、レコーディングスタジオのエンジニアのアシスタントやってた人と友達になって。そいつに、夜中なら使えるよって言われて、な。でも、その代わり何事もなかったように片付けろって。」
合田「めっちゃ掃除したよな。机もキレーイに並べてな。」
小高「録ったCDのタイトルをそのエンジニアの人がつけてくれて。精進ってな。もっと精進しろってことでな。持ってる人とか…おる?」
後ろの方で手が挙がったようで
小高「返せ!」
と、手を差し出す(笑)
石川「白盤、白盤!」
龍さんが密かに叫んでいるのが聞こえる。
小高「白盤って言った方がわかりやすいか。精進は裏タイトルで。白盤、聴いたことある人?」
小高「…変わらんか。あんまりおらんで良かった(笑)」
そんな秘話があったとは…。その前の赤盤はカラオケで録ったとか言ってたことを思い出しました。聴いてみたいなぁ、どんだけ酷かったのか(笑)


小高「次で最後の曲なんですが…」
えー。
小高「…っていう人は、3月にSTUDIO COASTでやるので、そっちで。また、戻ってこれるように、桜日和。」
コーストでやる頃は、卒業シーズンだもんね。


アンコール、小高くんが登場するなりドラムセットのところへ。ドカドカ叩いて、満足そうに前へ。

合田「何何、何やったの?」
小高「や、山場を作ろうとな。今日はゆったりした曲ばっかりだったし。」
合田「この先もうないかもしれんよな。」
小高「いや…近々、来週あたり新宿のタワーレコードあたりであるかもよ?ま、このバンド編成では…(ないかも)や、前に龍がやってるSLOW NIGHTってイベントを大阪でやった時、俺らも出て、B面ばっかりをくじ引きで…」
合田「あー、あったあった!」
合田「たまにはこう、押し入れの中から引っ張りだして、外に干してやらんと…」
そんなことなので、またやるかもね、と。小高くんはまたやりたいんじゃないかな、ってことを窺わせました。
小高「ショコラとか、凄く久しぶりにやって、今日来る時電車で聴きながら来たんだけど。『ショゥコラァ〜』ってね、もう、こんな!(と、笑いを必死で堪えて口を抑える)」
確かに、あれ後から自分で聴いたら恥ずかしいのかもしれないね(笑)でも、またやって欲しいなぁ。
小高「今日はほんと、みんな楽屋に戻ってくる時嬉しそうで。お客さんの楽しもうっていう思いが伝わってきたって。今日は俺らがホストだけど、ゲストで出ることもあるし。そういう時、絶対前の方とかで場所取りしとる奴がおって。そういう時、俺はこう(覗きこむようにガン見)して、あー俺のこと見にきてくれたんですねーってやるんだけど。そうするのが相手に一番ダメージあると思うし。そういうのって、ホストにも失礼やと思うし。」
でも、今日はそんなことは全くなくて。だって、どの出演者もみんな、素敵だったんだ。


小高「ちょっと季節外れだけど、月と手のひらという曲を聴いてください。」
なんかもう、これは月とすっぴんツアーですか?っていう。やっぱり、あの頃と根本は変わってないんだね。セットリストを見ると、ランクが1曲1曲をとても大事にしてるってことがわかる。

ステージとフロアの一体感を、合唱とか盛り上がるとかじゃない意味で、感じることができました。やっぱりランクのライブには優しさが滲んで、柔らかい音に包まれると心が温かくなって、終わった後にはいつも「ありがとう」という言葉が浮かぶ。今日良かったー!って毎日思えるって幸せだなぁ。



01.新曲
02.ショコラ
03.グッド・バイ
04.三月
05.スワロウテイル
06.桜日和


en.月と手のひら