shimokita round up


本部のハイライン跡地…。
入り口入って正面にあったオレンジの看板もポスターも何もかも全てとっぱられてたのは、さすがに切なかったです。クリーム色の壁に囲まれた無機質な空間があるだけ。でも、この日はとても賑わっていて。また、足を踏み入れることができて、よかった。
ガチャガチャやったら一発で当たりを出してしまいました。全く期待してなかったのに…。あなたの名前入りポラをプレゼント!ってことなので、ランクの皆さん宜しくお願いします(笑)
前半は、名前しか知らないけど…というアーティストを回ってみました。

Prof.Moriarty&Smiley-Todd (堀江+六田)(mona records)

開演ギリギリに行ったら、椅子はほぼ埋まってたので、立ち見。アコギとベースの二人編成、ヴォーカルさんがとってもいい声をしていました。アコースティックだったから、余計それが際立っていたのかも。ハモリがもっと効いていれば、かなり好みなのですが。気持ちよく体を揺らせるかんじ。
ドラムの方はバースデーパーティーだから行けません!なんてコメント映像で言ってたけど、脱退してしまうのですね…。ベースの方が雰囲気イケメンだけど、実はハリセンボンの細い方に顔そっくりなんだぜ!とか言ってて。ギターヴォーカルの方はややぽっちゃり系なので、正にハリセンボンだよね!なんて声が後ろから聞こえてきたり(笑)

monokuro(shelter)

TVKでPV見たような気が。その時の印象だと、気怠いかんじなのかなーと。楽曲は確かにそうなんだけど、MC中の雰囲気なんかは全然そうじゃなkった。
「よくこの後も良いバンドが出てくるんで!とか言うけど、みんな実は自分たちが一番カッコイイって思ってるんだぜ!」
笑った!けど、そうあるべきだよね。調べてみたら、さわおさんプロデュースということで。あぁ、納得。といったかんじ。

Lucky13(GARAGE)

かわいいかんじの、高めの声が爽やか。ヴォーカルさんがキーボード(ピアニカ?)弾きつつうろうろ動き回ってたり、ギターの方は満面の笑みでフロアを見渡していたり、とってもライブを楽しんでるのが伺えて、こっちもにっこり。
とっても良い雰囲気でした。初見の中では一番良かったかも。もうじき活動休止とのことで。残念。
終演後、本部へ買い物に行ったらチラシを配ってて。さっき見ましたよーと告げると「あー…見えた見えた!」って、嘘つきー(笑)でも、いい人そう。

a flood of circle(shelter)

カッコ良かったー!声がチバっぽいってのは散々言われてそうだけど、哀愁を帯びたメロディーと絡むとたまらん色気ですね。まだ21歳とか?しかも結成して2年くらいで、これは凄い。音源も良いんだろうけど、ライブでこそ、その魅力が発揮されるバンドなんじゃないかなぁ、と思いました。

e-sound speaker(shelter)

久々にBAZRA見ようかと思ったけど、またGARAGEまで行くのがしんどくて(線路越えなきゃいけないから遠い)そのままshileterに居座り、気になっていたe-sound speaker。系統的にはギターロックなんだろうけど、ゆったりしたテンポの曲が多めな印象。絶え間なく聴こえるギターの音が気持ち良すぎて若干眠くなる。


Queへ行ってみたら入場規制かかってるー!並ぶことすらできなかったためラジオの公開放送を見に行こうとするも、入り方がよくわからず諦める(笑)またQueへ行ってみたら規制解除されていたので、入る。無駄に疲れてしまった…。

UNISON SQUARE GARDEN(Que)

頭からちゃんと見られた。二ヶ月ぶりくらいでした、ユニゾン。なんか、とてもキラキラしてた。前に観た時よりも、ずっと。
着実に力をつけていってるんだなぁ、ってことを肌で感じた。何回も観てるわけじゃないけど、そういうのって嬉しいな。
セットリストはオフィシャルから引っ張ってきちゃいました。2曲目だけわからなかったけれど、ライブで盛り上がること間違いなし!なキラーチューンばかりでとても楽しかったです。箱庭ロック・ショー好きだ。


01. 水と雨について
02. サンポサキマイライフ
03. 箱庭ロック・ショー
04. フルカラープログラム
05. MR.アンディ
06. ガリレオのショーケース
07. センチメンタルピリオド

メレンゲ(Que)

昔、音源貰ってたのにすっかり忘れてました。ちゃんと聴いときゃよかった。活動再開ということで、新曲もちらほら。
前のユニゾンが盛り上がってたから、いつものメレンゲとは違った感じに盛り上がっていこう、なんて言ってたけど、反応薄…。でも、なんかそういうの似合わない気がします。
クボくんの声は好きだなー。低めの、やや掠れ気味になるときのがいい。
忘れ物と夕凪が好きだ←音源聴いてみた。ちゃんと聴いてみようと思いました。

LUNKHEAD(Que)

Queは満員。うっかりやや前の方に行ってしまったから後ろは見えなかったけど、最後には満パンだったんじゃないかな。サウンドチェック中に小高くんが
「待ってる人が入れるように、もう一歩ずつ左に行ける?…よしよし、さすがはQuip読者のみんなやね。」なんて言ってたりして。


初めはなにやらジャムってるかんじ。新曲のさわり?ミナホの始まりと同じっぽかったから、体温かな?と思ったのも束の間。掻き鳴らされたアルペジオ



白い声、だ。


一瞬、何が起きたんだかわからなかった。次の瞬間、声にならない叫び。あぁぁぁありがとう!強がってるわけじゃないけど、近頃白い声を聴き返して、冒頭部分まさにその通り!なんて思ってたりしたからさ。早くも頭真っ白です。
別に出し惜しみしてる訳じゃない、ってAXでも言ってたっけ。でも、下北沢だから、このイベントの始まりを鳴らす音だから、自分たちが新たな一歩を踏み出したこの曲を持ってきたんじゃないかな、なんて思いました。


素晴らしい世界が力強く鳴らされる。あれ?ランクってこんなにカッコよかったっけ?最近のライブはどうも斜めから見ちゃってた部分もあったからなぁ。今日は全ての曲を真っ直ぐに受け止められた。
「こんばんは、ランクヘッドです!Quip主宰のイベントということで、タイムテーブルのこの…横の並びがな。なんでコレとコレが被っとるねん!っていう…。そんな中で、最後にこのQueを選んでくれてありがとう!」
と、ここでドラムにトラブルが。
「なんかちょっと時間がかかるみたいなんで。俺がしゃべると滑るけん…。来週、友達が結婚するんやけど、高校の弓道部(←って言ってたと思うんですが…)の友達で10年ぶりくらいなんだけど。大阪だから今日はおらんのやけど、別の友達が結婚する時に作った曲を…」

ふたりだー!と期待に胸を膨らませた直後、
「あ、もう直った?」
えーーーー。
「じゃあ、ワンフレーズだけ。」
と、弾き語ってくれました。去年の千葉を思い出したよ。最後には音が増えて、バンド編成に。


「秋っぽい曲を。」
なんだろ?秋っぽい…金木犀は終わっちゃったしなぁ。
「上弦。」
予想外!小気味良いアップピッキングが耳に心地よい。良いもの聴けたわー。


「俺らの故郷のことを歌った曲なんだけど、このイベントにちょうどいいと思って。」
と、僕らの背中と太陽と。オレンジと青の照明が、時間を遡らせるかのよう。じっとりとした熱を含んだまま、再び時間は流れて。こういうランクは好きだ。でも、これイベントだよ?ここからどうアゲていくの?と思ったら。

月光少年!久々だー!思い切り、両の手のひらを上へ突き上げる。そして、体温。もう、セットリストが素晴らしすぎます!最後のサビの頭で小高くんが手を伸ばす。

『君のその手の温かさに心から思った』

伸ばされた観客の手のひとつひとつに、そう伝えてるように思えたんだ。


いつも構えてしまうぐるぐる。今日は、何故かとても楽しめた。
ぐるぐるの時の小高くんは「ぶち壊せー!」「殻を破れ!」なんて叫んでるけど、言ってる本人の心はガチガチに武装してるように思える。その矛盾が馴染めない要因なのかな、ってことにようやく気づいた。
でも、このぐるぐるは大丈夫だった。みんなが楽しんでるように見えたからかな。悟さんのぐるぐるは、最近はネックを上に向けた縦長な回転なのね。
「今、一つだけ言いたいことがある!最前列の子が死にそうやけん、もう少しだけ下がれるか?…ありがとう!」
ぐるぐるのブレイクの時の言葉。こんな曲なのに、その心遣いにじんときた。

ラスト、この雰囲気ならそして朝が来たが聴きたいなー、ていうか来そうだなー、と思ったらやっぱり来た!
「ありがとうございました!これは終わりじゃなくて、来年のshimokita round upへの第一歩だから!」
新たな夜明けを鳴らす。なんかこのセットリスト、凄く考えられてたような気がする。


アンコール。まず龍さんが出てきて。
石川「俺たちはこのshimokita round upというイベントにかなり早い段階で声をかけてもらっていて。Quip編集長の石川さんという人はとても熱い人で…俺も石川さんなんだけど(笑)とても楽しみにしていました。今日もユニゾンの頃からその辺(関係者ゾーン?)で見てたんだけど。待ちくたびれたと思ってたけど、みんなの笑顔を見てたらそんなの吹き飛んじゃいました!小高も言ってたけれど、是非とも来年に繋げていってほしいですね。」
あと、みかん祭の告知の宣伝なんかも。
石川「mixtureっていうGARAGEの近くのパン屋さんともコラボをしていて、オリジナルのパンを…物パンという名前で売ろうと思います(笑)」
そして、徐々に他のメンバーも登場。
小高「来年に、とか言ってたくせにすぐに戻ってきてしまってごめんな!あのQueの扉が来年へのスタートだ!」
とかなんとか。すみません、言いたいことは伝わるのですが日本語おかしいです(笑)
小高「あ、物パンじゃなくて、パン君といいます。」
ラン君の親戚ですよね?(笑)パン君は、メロンパンのようです。えー、あの形を生かしたチョココロネじゃないんだ!Quip54号に載ってるやつだと思います。


小高「みんなが知ってる訳じゃないと思うけど、一緒に歌ってください!僕らのうた。」
小高くんてば、めっちゃ笑顔で歌わせるんだもん。声がどんだけ嗄れようと、構わないさ!にしても、こういうイベントでも、トリが似合うようになったなー。会場中を巻き込めるようになった。…って後ろの様子はよくわかんなかったけど。
下北沢という土地柄か、この日のランクはいつも以上に滅茶苦茶楽しかった!最後、龍さんのスティックを掴んだ!けどジャンケンに負けてゲットできず…でも、そんなの吹き飛ばすくらい楽しかった!


01. 白い声
02. 素晴らしい世界
03. ふたり(ワンフレーズ)
04. 上弦
05. 僕らの背中と太陽と
06. 月光少年
07. 体温
08. ぐるぐる
09. そして朝が来た


en. 僕らのうた



どのアーティストも、Quipが、下北沢が大好きなんだなぁ、っていうことをしみじみと感じました。そこら辺うろちょろしてるし。ニコルズ行けなかったけど、だいちゃん何回か見かけたし(笑)
そして世の中には、まだあんまり名前も知られていないけど、素敵なアーティストがたくさんいるんだな、ってことを改めて感じました。あんまり大きな規模じゃなくていいから、これくらいの距離感で続いていって欲しいイベントです。