tour'08 ザ・グレイトスピリッツ＠千葉LOOK

生々しい音、と書いて生音、なんだなー。少しだけ久々にnilのライブに行って、生音がものすごく響いた。

セットリスト変えないっぽいこと言ってたので、隠しておきます。

ツアー初日だったんだね、そういえば。やや後ろから見てたけど、LOOKにしてはよく見えたなぁ。でもスカスかとかではなく。客の入りは上々？私の周りには結構男の子多めでした。増えたのかな？

FM、Hate Beat!とベストアルバムな流れからスタート。Hate Beat!の口ギターなワウも健在。
4曲ほどやって、最初のMC。ツアー初日を千葉LOOKで始めることができて嬉しいです！的なことを述べた後に
「実は俺、今日みんなに謝らなきゃならないことがあって…今日、忘れ物をしてしまって。昨日、今日着るものをちゃんと用意して、掛けておいたんだけど、忘れてきた！だからこれ、ここに来た時のまんまの格好です！千葉LOOKはこう、暑くなるからねー。熱出すくらいにやります！」
ってそんな、あんた本当に熱出しかねないから！

雨と無知がの生々しさが半端なかった。冒頭に書いたのはこのこと。始まりはベストのアレンジで…と思いきや、なんか上手く噛み合ってなくてしっかりしろー！なんて思ったのに、途中からそんなことすっかり忘れてた。高野の感情が溢れ出してそのまま乗り移ってくるみたいに。最後のサビの入り、叩きつけるような声に思わず涙が滲む。
そのままisolationへ。この流れが最高。また聴きたいけれど、これは今日だから聴けたんだよね。稲妻が空を割る音がたまらなかった。
とりあえず、この時点で名古屋も行こう！と心に決める。

それだけ感極まっていたので、そろそろ聴き飽きたぜ！なんて思っちゃうEmergency Chordsもカッコ良かった。

「ダンスナンバーを！」
と言ったらmy name is misery!!このあたり、本当に良い流れ。『聖火ランナー走れ』って替え歌してたのかな。
「俺、うまいこと言うよね。」
なんて自画自賛。こういう話には敏感だよね。
「悪いことを悪いと言えないよりいいけどね。」
「今更フリー・チベット！とか乗っかっては言わないけど、何十年も心の中で思ってたことだし。」
そんな時事ネタを振った後に
高野「………心の中で思っていても、口に出さなきゃ、言ったことにはならないんだ！……どうしたんだ、俺？」
小林「いつもどおりだよ。」
高野「そうか！そういうことは、曲で表現したいと思います。」
そんなMCの後、ワカンタンカかと思いきやgarden。うわー、これはクる。gardenという曲が、また好きになりました。すごいなぁ、なんか、好き度の限界を超える。

高野「新曲を作ってきました！これは忘れず持ってきたぜ！」
小林「俺は忘れてきたけどね。」
えー!?との客席からの不満の声に、
小林「ちゃんと思い出したよ！バカにすんな！」
と、しっかり披露してくれましたよ、新曲。リズムなんて知ったこっちゃねぇ！とでも言わんばかりの、変則的な曲。あれは12/8拍子なのかな？歌詞は忘れてしまった。永遠なんて短いとか歌ってたような。まぁ間違いなく一般受けはしなそうな曲でした(笑)

「新曲、ノリにくかったな。今度はノリやすい曲を」
と、ゲロン。そして、Ghost Rider。ベースソロのところで、高野がわざとギターを変な風に鳴らすと、勝さんが「シィー！」ってやるのです。で、静かになったらまたベースが入って、また邪魔をして…ってのを２回くらいやってました。いたずらっことお父さんのようだ。
SPEEDSTERは、楽しい曲。初めて聴いた時はえらいヘンテコな曲だなぁ、と思ったけれども。ライブ向き。スピードがどんどん上がって行くのです。風間、頑張れ！（笑）

高野「nilが好きな人は、クアトロにも遊びに来てください。ぐるっと、ぐるっと回ってきて、新しいバンドになってるので。……新しい、じゃないか（笑）」
高野「ドラムとか変わってたりして。」
小林「すげー化粧とかしてたりして。」
高野「俺、得意だよ！」
確かに、昔は得意だったろーね（笑）ここ、会場大爆笑でほんとお腹痛かったんですけど！
小林「俺は得意じゃないけど。家ではよくするけどね。」
えーーなにそれ！
高野「俺１回さ、みんなでKISSのメイクでライブしたいの。すっげーカッコイイと思うんだけど……１人足りないな。」
そう言うと、ちらっと楽屋の方を見て。
高野「あ、足りるか。」
と。多分ローディーさんのことかな？

高野「ぐるっとしてツアー終わったら、さっきやった曲も含め、音源を出したいと思ってて。全曲新曲の。書き下ろし…ってなんだ？筆下ろしなら知ってるけど（笑）」
以下、下ネタが続くので省略します（笑）男子に同意を求めてました。知るかばかー！

そして、
高野「初めてこの３人で作った曲だよね？あーとかうーとか言ってる。」
小林「そうだったっけ？」
そーだったんだ！そんな曲、manwoman。最初からまたこんな曲を作ってる時点で、売れ線からはみ出しまくってる気がします。それがいいのかな。また、ベストアルバムの曲を中心に進んで行き。
「ありがとう、nilでした！」
最後の曲はI'm OK!このイントロ好きだわー。ギターの音が気持ち良い。メロコア調だし、ラストにもってくると気持ちよく終われる。

でも、やっぱりあるのかアンコール。手拍子しなくてすみません。あんまり、呼びたくないんだよ、とか思ってました。
「楽屋に戻ってみたら、もう少し汗かかないと風邪ひかないなー、と思って戻ってきました！」
「前のツアーの時もそうだったんだけど、千葉を初日にすると、もうセットリスト変えなくていいな、って気になるいいライブができるんだよ。どうもありがとう！」

そう言って、始まったサーカス。やっぱり、アンコールやってくれるのは嬉しいな。しかもサーカス。大好き。最後の最後はFighting Sunday Night!と締め。

見ていて、フェスとかイベントとかにいっぱい出ればいいのにー、とか思ってしまった。ファンのフィルター外しても、カッコいいバンドだと思ったよ。何故か高野がすげーカッコよく見えた(笑)ってことは良いライブだったんだよ。アンケートあったら、そう書きたいくらい。
ただ、やや緩急が少なかったのが残念。急が多めで。ベストを引っ提げてのツアーだから仕方ないんだろうけど、急でテンション上がったところで演奏するバラードがまた良いんだからさ。惜しい。
そして、ツアータイトルがグレイトスピリッツなのにワカンタンカをやらないとは！聴きたかったんだけどな。

バンドの音がガツンと噛み合ってないなーって時とか、風間の『あちゃ〜』って顔が見えちゃったりとか、決して完璧なんかじゃないんだけど、そういう次元じゃなくて。浴びると心を豊かにしてくれるような音。たまんないなー、と思う。行ってよかったです。ありがとう、三人とも。

01. FM
02. Hate Beat!
03. Don't leave me alone, not!
04. Soul Man
05. 雨と無知
06. isolation
07. Emergency Chords
08. my nane is misery
09. garden
10. 新曲
11. ゲロン
12. Ghost Rider
13. SPEEDSTER
14. manwowan
15. PLACEBO
16. ランランラン
17. たから
18. I'm OK!

En1-1. サーカス
En1-2. Fighting Friday Night