peridots tour #1 "LIFEWORK"

聴きながら、音楽がやりたいなぁ、と思ったライブでした。

そんな風に感じたのは、2曲目あたりから。この曲がすごく好きで。『急に石が〜』ってやつ。『君を愛したのは罪』で終わる曲。でも、タイトル分からないんですけど(泣)
1曲目は高橋さんとエマーソンさんの2人だけで、歌と鍵盤の音だけ、というシンプルなものでした。が、それがとても良かった。さらに、2曲目あたりからギターが加わって。
バンド編成の良さもあるけど、楽器の音数が少ない方が、高橋さんのあの希有な歌声の良さがぐぐっと引き立つように思う。音に邪魔されないというか。楽器の音に負けてはいないけど、やや圧され気味になってしまうので。


3〜4曲目あたりで、全員登場。
総勢7人から発せられる音って、圧巻。
でも、ちょっと狭そう(笑)


メンバー紹介的なものが、時々入ったのですが、
「エマーソンさんは、人間に見えますが、実は魔法使いなんです。」
に笑った(笑)他は割とマトモだったのですが。
「sunnyさんは、すごいことをさらりとやりのけてしまうんだけど、ミュージシャンはそういうものなのかと勝手に思っていたのですが、そうではなかった。」
「藤井さんは5月から参加してもらってるんですが、その短い期間に、いろんなものを与えてもらいました。」
…というかんじで。

バンドのメンバ−の方々が、凄く楽しそうで。
エマーソンさんのリズムの取り方は不思議だし、ギター(タカミさん?)は時折、笑みがこぼれるのがこらえきれないー!みたいに口元をぎゅーっとしたりして。常に高橋さんの様子を伺うように弾いている印象が強いです。特に、アコギの時。
ヒロシさんは本当に嬉しそうにドラムを叩くし。あまりに嬉しそうなので、ついつい目がいってしまう。音が派手というわけではないんだけど、何だか華やかさを持ったドラマーだなぁ、と思いました。
藤井さんとsunnyさんは場所的によく見えなかったのですが、コーラスはほとんどsunnyさんだったかな?とてもキレイな声で、素敵でした。
そして、他のみんなが楽しそうに演奏してる中、一人黙々とベースを弾き続けるキタダマキ(笑)たまーに、口元緩んでたりするんですけど。でも、高橋さん曰く、
「僕の中で良い笑顔ランキングってのがあって、大抵は女性シンガーが入るんですが、今はぶっちぎりで1位はキタダさんです。」
とのことで。もっと見せて下さいよ、笑顔。


本編最後に、残っていたミニアルバム収録曲など、おなじみなかんじの曲たちを演奏。
"shoulder"の、バンドの音が入ってくる瞬間の高揚感がたまらない。『僕が希望になってみせる』が、とても強く聴こえました。
「次の曲は、自分のために作った曲なんですけど、本当に作って良かったと思います。」
そんなかんじのMCの後に、労働。やばいー!この歌詞、特にサビを聴いていると、とても悲しくなってしまうのです。何でだろ。でも、優しいメロディーが泣けてくる。
久しぶりに聴いたAlrightの、音の多さにビックリ(笑)重なりすぎとまではいかないんだけど、この曲はアコースティックで聴いたときの印象が強すぎて…。
バンド編成で一番良かった、と思ったのが本編最後のライフワーク。この曲は、だんだん盛り上がっていく様子が、バンド編成にすることでより効果的に表現されていたように思います。鍵盤二人って多くない?と思ったけど、この時ばかりはほんと良かったです。


アンコールは3曲。
1曲目はラストワン。こういう、ややダークなアレンジにキタダさんのベースはよく映えるというか、とにかくベースがカッコ良かった!
続いてYou are the song。先週のインストアで初めて聴いた曲。あの時はアコギ1本で、その時もキレイな曲だと思ったけど、これはバンド編成の方が好きかも。
「最後に、もう1曲だけやらせてください。」
と言って始まったのが、ナッシング・イズ・カミング。演奏が始まるなり、そうそう、この曲が聴きたかったんだよ!!と思ってしまいました。何でミニアルバムに収録されなかったんだろう?バンドサウンドがピッタリ。とてもカッコ良かったです。

終わってからは、一人興奮冷めやらぬ、といったかんじで。こういう時、一人参戦は悲しいな。でも、一人でその余韻を噛み締めたい、ってのもあり。とても満ち足りた気分で家路につくことができました。うん、良いライブでした。