ワンマンツアー2009「蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻蟻〜10年はでけいど〜」@名古屋ELL

ラブソングが名曲すぎるのと、小高くんの「俺達がランクヘッドだ!!」という決意のような叫びに、泣いたよ。
レポのようのものを更新しました。続きを読むでどうぞ。


始まった途端、ま ぶ し い !!
ELLは照明の数が物凄く多い、気がする。主に正面に。真っ白に埋め尽くされた視界に目が慣れたと思ったところでガツンと冬の朝!そうか、この照明は雪だったのか。折角の冬ツアーだもんね。id、体温と叩きつけるように続く。心の一番奥の柔らかいところに響く音が、演奏とシンクロするよ。

「初めて名古屋でやったのは、上の(ell. FITS ALL)で…って、いつも言っとるな。対バンの人たちに、名古屋の人はシャイなんで、こう、(足の)親指とかでリズム取ってたら、すごいノッてるってことなんで!名古屋のこと、嫌いにならないで下さい、とか言われたりな。今やこんな…前のアルバム出してから今回で名古屋来るの三回目なんやけど、ほんまよお来とくれるよな。ありがとう!」
「懐かしい曲と、この前レコーディングしたばかりの曲をやります。」

姫百合の花!確かに、久々だー。続いて、花は生きることを迷わない。花繋がり?知りたいなんて、死にたいなんて、迷わないやつなどいるものか、って聞こえた。

虹〜羽根。龍さん作詞の二曲が続いて。この時の龍さんの笑顔といったら!すっごくニコニコしながら叩いてた。このセットリストは意図的なんだろうなー。


前進〜で、壮さんのジャンプが足りない。サビに入る時に、一緒に跳ねたくなるんだよ。もっと跳んでください(笑)


「自分の命よりも大切なものができて。そしたら、その時に作った曲はラブソングってタイトルにしようと思ってて。」
そんなMCを挟んでのラブソング。前にこの曲を聞いた時、なんとなーく、小高くん子供が生まれたのかなー?と思ってた。もしそうだったなら、おめでたいね。この曲に慈しみのようなものを感じたのは間違いじゃなかったのかも。
『何もないから 何もないから 心だけは全部あげよう』ってところで、涙が流れた。二度と作れない、渾身の想いが込められた曲だと思う。

そんなことを考えていたら、次の三月がいつもと違った響きで聴こえてきた。歌詞的に、被る部分があるから余計に。語りかける相手が変わったようにも聴こえたよ。

クローバーが爽やかに揺れて、厳かにシンバルが四つ、鳴らされる。スワロウテイル。小高くんが後ろの方まで見渡してるような気がした。届けよう、君の元へって。

ピンスポが当たると
小高「この照明が点く瞬間が嫌い。なんかしゃべらな、ってなるから。」
合田「俺は好きだけどね!」
小高「お前、その靴なんやねん。」
合田「え?普通よー。」
今回は銀ぴかです(笑)ついでに、ベースのストラップも鏡になりそうなくらいの銀ぴかです(笑)前からそうだったっけ?
合田「小高は(ステージ上で)輝いとるからええんよ。」
小高「なんやそれ。」
やさぐれさっくん(笑)
小高「ランクヘッドは絶賛レコーディング中でして。先行配信もしとるんだけど、なかなかシングルが切れなくて…音楽業界も不景気でね…って、暗くなるな。でも、俺らみたいなレコード屋に行ってもCD置いとらんってバンドとかにはな。って、また暗い話題に…。」
がんばれ!(笑)
合田「出かけなくても、全国いつでもどこでも曲が買えるよ!ってな。」
小高「第一弾でそれでも血の色は鉄の味がした、第二弾でBirthdayを出して、来月には第三弾も、まだどの曲かは言えんけど決まっとるしな。携帯がない人はパソコンを買って、それも難しいって人には…CDを作ってきたので!できれば全部買ってくれれば、俺らの懐が潤うので(笑)」
さすがに全部は買わないかな…。
小高「レコーディングって孤独な作業で、自分らの作ってるものが良いのかどうかもそのうちわからんようになっていって。でも、こうしてライブをやってみると、みんなに会うためにやってきたんだって事が確認できる。」


嬉しいことを言ってくれますね!Birthdayは、前向きな曲だね。怖くてもちゃんと自分の中の闇を見つめて、本当の自分に向き合おうとしてる。真っ直ぐだなぁ。


ギターを置いた小高くんが叫んだ。
「俺たちがランクヘッドだ!」
それが、龍さんの例のコメントと被って、うるっときた。そんなしんみりした曲じゃないのにね、ぐるぐる。盛り上がってたけど、それに乗れるような気分にはなれなかった。
「俺たちがランクヘッドだ!みんないろいろあるやろうけどさ、これが俺たちの選んだやり方なんだよ!みんなと同じことやっとっても仕方ないやん。ぶち壊せ!!」
今回は常識をぶち壊せバージョンかー。そして、
「俺たち、生きとるんだ!」
と言い放って、それでも血の色は鉄の味がした。何て言うか、四人の決意が節々で感じられた。本人達はそんなつもりはないんだろうけど。


アンコールはまず龍さんが出てきて。
石川「このツアー、俺は喋り倒すよ。」
と宣言。早くも手紙やアンケート、メールももらったりして、だいたい応援してくれていて。今はまだやりたいことの内容は言うべきじゃない、みたいなことを言ってた。

話が終わると、他の三人も出てきて。
小高「なんか…こういうの、恥ずかしいな。毎回やると、どんどん恥ずかしくならん?」
石川「俺は毎回言うよ。」ビシッと言い切った。龍さんの真面目さが垣間見えたよ。
石川「俺は、今日をELL納めにするつもりはないから。」
力強い言葉に嬉しく思った。名古屋民じゃなくてごめん(苦笑)
石川「小高とは、高校入学から13年来の付き合い、他の二人とも12年来とかで。当初はこの四人がいいってわけじゃなかったんだけど。」
小高「悟と俺なんか、仲悪かったもんな。受験期に付き合ってくれたのがこの四人で。悟とかほぼ脅しやったもんな。」
合田「ベランダとかでな(笑)」

偶然、なんとなく集まった四人が10年経った今では、この四人じゃなきゃ駄目だ、ってところまで来て。そこで、悩みを抱えた一人が抜けたいと言ってたけれども、何度も何度も話し合った末に出した結論。初めは何がなんだかわからなかったけれど、実際に生の声を聞いて、ライブを体感して、頭の整理がついてきたよ。年齢的にも、龍さんの気持ちわかるもの。観に来てよかった。


アンコールは人気曲(?)三曲。千川通りは伏見通りになってたよ。ラストは「みんな笑って帰ろう」と、カナリアボックス。あなたに会えてよかった、ね。


ないだろうと思って、終わって早々にトイレ!とか思って行って出てきたら歓声が。えぇー、ダブルアンコールですか!名古屋はアンコールの時にいつも僕らのうたを歌うので、それでかな。練習してないんだけど、と前置きをして。みんな、すっごくニコニコしてた。やっぱりどうしても龍さんに目がいってしまうんだけど、本当に良い顔をしてたよ。みんなが歌ってる様子を見渡して、嬉しそうだった。
感情があっちへ行ったりこっちへ行ったり忙しい。すっごく濃かった、懐かしい曲もやってくれたしね。龍さんに件を、自分の中でだいぶ消化できるようになってきたし。行って良かったよ、ありがとう。


01. 冬の朝
02. id
03. 体温
04. 姫百合の花
05. 花は生きることを迷わない
06. 虹
07. 羽根
08. 前進/僕/戦場へ
09. ラブソング
10. 三月
11. クローバー
12. スワロウテイル
13. Birthday
14. 素晴らしい世界
15. ガラス玉
16. ぐるぐる
17. それでも血の色は鉄の味がした


En1-1. 月光少年
En1-2. 千川通りは夕風だった
En1-3. カナリアボックス


En2. 僕らのうた