924 presents "UP TO THE WORLD" FINAL@SHIBUYA-AX

THE NOVEMBERS

名前と1曲だけは知ってたのですが、その1曲が最初の曲だった。she lab luck。この前のQuipに入ってて、密かに気に入ってた曲なのです。
演奏にちょっと不安定さも感じたけど、たった4曲じゃ物足りないわーと思わせてくれるようなバンドでした。結構好きなかんじ。下北系にありがちって言ったらおしまいだけど、わかりやすく言ったらそうなっちゃうのかな。でも、そのうち売れるんだろーな。

serial TV drama

ヴォーカルさんの声がキレイ!曲によってはキーボードを弾きながら。包み込むような音が、その声と合っていて良かったです。
スト2組とも、AXの広さをあまり感じさせませんでした。なんだか、頑張ってるのが微笑ましかったです。見習え、五十嵐(笑)

Syrup16g

青木さん前あたりかなー?という位置に居たのですが、あれ?なんだかマイクの位置おかしくないか?と。つーか、三角形…3人編成か!!

久々?のギターサポート無し。大丈夫ですか五十嵐さん!とは思ったけれど、思ってた以上にまともに弾けてたよ。ギターの音が少ない分、リズム隊の音がより前面に出てて、低音の響きが浮遊感を与え、この方がむしろシロップらしくていい!とすら思ってしまいましたよ。そうか、シロップのギターの音はしょぼいくらいでちょうど良いんだな!なんて。

I・N・Mからスタート。始まった途端に歓声が。みんな、待ちわびてたんだね。私もだけど。

続いて、『俺は狂っちまったけど、俺は狂っちまったけど、何もかも忘れられない』…って、途中の行方!!この曲大好きなんです。過去の新曲(って妙な言い回しですが)をここで披露する=新譜発売かっ!?とほのかな期待がよぎったのですが、残念ながらその発表はなく…でも、ここで解散はないだろうな、と思えて、ちょっぴり泣けました。嬉し泣き。


「on bass、キタダマキ!」
「ドラム、中畑…大先生!」
と、メンバー紹介。自分の紹介は何て言ったかよく聴こえなかったのですが、その次の曲がニセモノってところに、なんというか自嘲のようなものを感じてしまいました。五十嵐さんったら青いライトを浴びて、顔色がまるでゾンビみたいですよ。それすらも狙っての演出なのかと思ってしまうくらい。

そして、Mouse to Mouth、イマジン、シーツと続く。このセットリスト、実はかなり良くないか!?と、終わってみてから改めて思いました。特にイマジンが良かった。シロップのライブへは、楽しみにというよりは、音を浴びに、飲み込まれに行く。最近はあんまりそういう風に思えなかったんだけれど、今回は久々にそんな感覚に落ち入りました。

ちょっぴり空気が変わってパープルムカデ。中畑さんの雄叫びにビクッと驚いた五十嵐さんが面白かったです(笑)びびりすぎだよがっちゃん!Aメロ3拍子目をキメるキタダさんが素敵すぎでした。

曲間に、「五十嵐ー!お前の苦悩は本物だよ!」と、客席から声が。それに対し、五十嵐さんが
「なんだそれ?俺の事知ってんのか?」
「俺の…」と呟いた後に『声がぁー聞こえたらぁぁ、神の声さぁぁぁー』と、唐突にcoup d'Etat。
…五十嵐さんはネ申になってしまわれました(笑)
次はセオリー通りに空をなくすがくるかと思ってたら、何故か天才。ここから、畳み掛けるように空をなくす、真空。ギターソロがどうとかはまぁ置いといて。あのcoup d'Etatでスイッチが入ったのか、ヤケなんだかなんなんだかの大盛り上がり(客が)。ステージ上は殺伐としてなかったわけじゃないんだけど、もっとギラギラしててくれていいんだけどな。あと、なんか話しかけちゃいけなそうな妙な緊張感を持ってる方がイイんだけど。合唱とかやめて欲しいんだけど…とか言ってもきりがない。ただ、悪くなかったよ。見てると、自然と気持ちの悪い笑みを浮かべてしまう自分が居るのです。あの、なんだか重心が下の方にありそうな、どんよりとした空気が好きなんだろうなぁ。

アンコールのShe was beautiful。どんよりとしてるけど、やっぱりメロディが美しすぎるのがシロップの良いところ。Scene Throughは以前、シロップ流の青春パンクだ、みたいなこと言ってたっけ?悪くないんだけど、らしくない。これで終わるのかー…と思っていたのですが。


終演アナウンスが流れても、鳴り止まない拍手、アンコール。客電も点き始めていたけれど、残り続ける客に圧されて(?)出て来てくれたよ。
まずは中畑さんのドラムソロ。このリズムは落堕!10.10の野音みたいだ。続いて、足元から突き上げるように身体に響くキタダさんの音。たまらんね。五十嵐さんはえらいテンション高くて、ハンドマイクで歌っちゃったり、客側にマイクを向けて『寝不足だって言ってんの!』を叫ばせたり。『明日熱出そう』って歌ってるのを聴いて、本当に熱出すんじゃないかと思ったくらい。終わるかと思いきや、サビを繰り返して延長させたり。声を枯らそうとしてるんじゃないかと思う程、歌ってました。まだやりたそうだったな、五十嵐さん。もっとやればいいのに。


01. I・N・M
02. 途中の行方
03. ニセモノ
04. Mouse to Mouse
05. イマジン
06. シーツ
07. パープルムカデ
08. coup d'Etat
09. 天才
10. 空をなくす
11. 真空


En1-1. She was beautiful
En1-2. Scene Through

En2. 落堕