高野哲単独行動@横浜BAYSIS

ようこそ横浜へ!地元に来てくれたので、とても嬉しかったです。まぁ実は関内はあんまり行かないんですが…。で、地図を見たらだいたいの場所が分かったので、持たずに行ったら迷いました(笑)狭い道を入っていく、陽の当たらなそうな場所。ライブハウスとしてはまぁ、関係ないんだろうけど。
今年の6月に出来たらしい。キャパは見た目2〜300くらいかな?中はキレイだけどトイレがビミョー。ロビーじゃなくてフロアの方にある。ドアの上と下が密閉されないので、MC中とかに入ったら恥ずかしいだろうな。手を洗うところが無いのでウェットティッシュが置いてある。ロッカーは18個。ってコレ、何のレポートなのかしら…。
でも、今回はちゃんと書いたよ。書いてて自分でわけわかんなくなっちゃったんで、まとまりない文章ですが。MCとか適当ですが。それでも宜しければ続きをどうぞ。



本日の高野さんは白シャツです。ステージの後ろにあるドアから入ってきて、下手側の客席前まで来て一礼。反対の、上手側の客席前まで来てまた一礼。律儀だ。ピアノの発表会みたいだ。椅子もピアノの椅子っぽいし。


今日は、前半はちゃんと曲順を決めてきていたので、集中力というか入り込み具合が、しょっぱなから半端無かった。Beautiful Youのサビへ向けての高揚とか、鳥肌ものですよ。ダヴィンチでどうしようもないやるせなさみたいなものを吐き出している気がしました。最後の方で『行かなくちゃ、君に会いにいかなくちゃ』って入ったのが、なんだかとても切なかったです。


「こんばんは、高野哲です。(中略)千葉の時はノープランでやったら、まあそれはそれで良かったんだけど、帰ってから結構落ち込んだのね。だから、今日は決めてやってきました。といっても、CDの曲順通りなんだけど。」
「…俺、暗いなー。3軒隣に主治医が住んでるんだけど、俺が勝手に主治医って呼んでるだけなんだけど。その人に「俺、何で暗いんすかね?」って聞いたら「明るいノイローゼですね」って言われた。」
らしい。ソロのときは割とよくしゃべるけど、今日の高野はいつもにも増して饒舌で、でも暗めな話題が多くて、ちょっと心配になりました…。でも、明るいノイローゼには笑った。やってくれないかな、my problems。


「次も暗い…いや、そうでもないかな。」
などと言いながら始めたのがHOTEL。が、ちょろっと弾いて
「やっぱり暗い!」
と言って、調を変えて弾き始めた…けれど、音程が高くなってしまったので
「歌えねぇよ!」
と、元に戻す(笑)
このHOTELが何故か凄く強烈で、終わってからしばらく頭の中で鳴り止まなかった。確かに暗いけど、サビの所で何故か優しさと希望を感じる。


続いて、(愛は)ミラーボール。
『平気さ 大丈夫さ ぶさ ブサ ブサ…? ブサって何だ?』
と、突然歌いながら言い出す(笑)客席から「ブサイク!」と言われて
「あぁ、ブサイクか」
と、納得した模様。いいのかそれで。暫くはミラーボール聴くたびに笑っちゃいそうですよ。


煙草を口に銜えて
「煙草吸いながら歌える曲ないかな………あ、これにしよう」
と、本当に煙草銜えながら歌いだしたサン・トワ・マミー。一応歌えてはいたけれども、辛いらしく、すぐに煙草を灰皿に置いてしまいました。この曲はもうソロでは定番的になってきたかな。


「次もカヴァーを。」
なんて言うからまた陽水かと思ったら、何から何まで。反則だ!ここからプチZIGZO祭。
「ここ、RYOくんがやってたんだよなー…」
だから覚えてねぇよ、と言いたげな雰囲気で笑う月のイントロを弾く。
「あ、でも考えたの俺だ!」
って、忘れんなー!この曲の歌詞が大好きなので、また高野の歌で聴くことができて嬉しいな。


「懐かしい?もっと思い出させてやるよ。あの時哲がやらなきゃ一生思い出さなかったのに!ってな。」
とかそんなかんじのことを言っていたと思います。(うろ覚え)
HOLIDAYは名古屋でもやって、評判良かったと言ってたかなー。アコギでがしがし弾きまくる姿がカッコイイ。高野の言う『表現』ってこういうことなんだろうなぁ。歌声もギターも妙な動きも、すべて引っ括めて。


「今ここに来てくれてる人の半分くらいはZIGZOの頃から聴いててくれているんだと思うけど、もちろん最近聴き始めたっていう人もいると思う。でも、それは一生歌い続ける俺の人生…5〜60年だけど、その中のほんの一部だから。」
「名古屋ELLのスタッフに、ZIGZO頃から好きです、っていう子が居て、昨日は仕事じゃなかったのにチケット買って見に来てくれて。今ハタチのその子がZIGZO聴き始めたのは中2の頃だって。(若いー!)俺が中2の頃っていったら、メタリカとかスラッシュメタルとか(その他色々)ばっかり聴いてたな。高校出てから、日本の曲も聴き始めて、スライダーズとか、この前一緒に対バンさせてもらった横道坊主とか。」
で、大好きなARBのカヴァーを。松田優作初監督、ARBの石橋さんが出演していた映画『ア・ホーマンス』の主題歌って言ってたので、多分AFTER '45って曲かと。演奏後に
「今この中でぐっと来てるのは俺とカッパちゃんだけだろうなー…」
なんて言ってました。ごめんよ、わからなくて。この映画、20回くらい見ても難しくて途中眠くなるとかなんとか。


「ここからはノープラン、何がいい?」
と、リクエストコーナー。ちなみに、洋楽はやらないとの宣言が。ここからは箇条書きで。もう、曲順とか覚えてないんで(汗)

  • tonight, I will fall:「あれ?どんなんだっけ?」って。歌詞忘れてるー!『ことば〜にできーない?こえにーもならなーーーーい?』…無理しなくていいよ、ということで終了。
  • garden:「それはちょっと待ってろ!後に取っとけ!」と。
  • サーカス:やっぱりギター1本でやるのも合う曲だなぁ、と。
  • PLACEBO:この曲をアコギでジャカジャカ弾いてると、なんだかオヤジくさい気がするのは私だけでしょうか…?
  • Neon:「ネオン?ネオンって何だっけ?」ってオイ!

『ジョン・チャルマーはアガリ症〜』とだけ歌ってストップ。そして、この歌詞についてのコメントが。
「俺、自閉症のことよく知らないまま歌詞書いちゃったの。自閉症って先天性の、遺伝子の異常が原因になることもあるって知らなくって。で、そのこと知って凄く後悔して。だからライブではアガリ症って歌ってるし、今からみんなの歌詞カードを塗りつぶしたいくらい。陽気なアメリカ人の中で一人浮いてたんだよ、ジョンは…って、オチは無いんだけど。だから、Neonはもうやりたくない。」って。ごめんよ…。

  • hullaballoo room:『変人くらべは凡人くらべ〜』で終了。
  • モナリザ:イントロだけで終了…。
  • PENGUIN JIVE:軽ーくリフだけ弾いて終了…。
  • Emergency Chords:「お、いいね」とか言いながら始めたものの、終わってから「やっぱりビミョーだった」って。そうかな?
  • 雨と無知:…の前に突然レッチリのBY THE WAYを少しだけ弾いて。「当時、真似してやろうと思って作った。」とかそんなかんじのパクリ宣言が(笑)
  • AURORA:久しぶり。曲がこの時の高野のテンションに合ってたのか、とても良かったです。
  • AGAPE:この曲になると、柔らかい空気に包まれているような気分になります。緩やかで、温かい。そんな幸せ。


その他リクではいくつか挙がったのですが、却下されてしまったものも。

  • Birthday:「バースデー?nilのバースデー?『ハッピバースデ〜〜♪』ってやつ(洋楽の)じゃなくて?あれはあと10年やらない。」
  • Thank you:「FC以外ではやらない。」
  • sorrow flows the midnight:「忘れた。」

…などなどなど(泣)


「ここに居る人たちが待ち望んでいるであろう、nilで一番有名なバラードをやります。」
って。アレかな?アレかな?と思ったら、照明が先走って赤とか黄色とか派手な色をチカチカ点滅させ始めて。驚く高野(笑)だってさー、バレバレですよ、バラードじゃないの。
Hate Beat!のアレンジは凄いな。あのサビがあんな風になるなんて。これは結構衝撃的かもしれない。
「名古屋でこの後コレやったら、良かったんだよ。」
ってことでアイ・ラヴ・ユー,OK(多分)ノリノリだよ、高野!


あと、告知とか、勝さんの活動についてとか。
ホームページに届くメールとかはそんなでもないんだけど、むしろ周りの友達から「nil大丈夫なの?」とか聞かれる、と。でも、10月にCDを出してそのレコ発で、名古屋ell FITS. ALLでワンマンが決まってる。次の日勝さんはクロマニヨンズで下のELLでライブ。11月、12月にもシングル(かな?)を出して、来年1月には15曲入りのアルバムを出して、ツアーもやるとのこと。関東でのイベントも決まってるっぽいです。楽しみだ。
「そうそう、毎回アンケート取ってるんだけど、もうクロマニヨンズ見た人居るー?」
と。カッコいいよねー、あとは勝さんがnilをカッコ良く宣伝してくれれば問題ないとか(笑)勝さんも、クロマニヨンズのライブの合間にガンガンnilのライブ入れちゃって!とか言ってるらしいし、ヒロトnilに迷惑かけたくないと言ってくれてるらしいです。ていうか勝さん、腰は大丈夫なのかしら。

ヒロトさんとマーシーさんのことは本当に尊敬していて。でも、右脳が左脳で、左脳が右脳で、ってごっちゃになって、ヒロトマーシー?そんなん知るか!俺のことを知らないお前らなんて人生の○○パーセント損してるぜ!ざまーみろ!みたいな俺様な自分も居るんだけど(笑)でもやっぱり「カッコイイなー、悔しいなー」みたいなキッズな自分も居て。そういうのって大切だと思うんだよ。そんな2人に敬意を込めて。」
という、何とも高野らしいコメントの後に演奏されたのが、THE BLUE HEARTSの青空。(曲名わからなくて調べたさ…)夢の中での願望みたいな、そんな歌詞だけど、高野の世界観と近いものがあるように感じました。終わった後「良い曲だよなー」なんてしみじみと言ってました。


続いて、サマータイムクルーズ、gardenだったかな?最後だけは決めてきた、と言ってgarden。この曲に込めた高野の思いというものが、とても強いものに思えました。
『僕の希望は大きな 大きな とても大きな歯車で 誰とも噛み合ない』
高野の歯車はとても大きくていびつだけど、細かい所はとても繊細なイメージ。
『Go and Looking for your own garden 君だけのgarden in your soul.』
って歌詞変えちゃうところが好き。『それでも行く。』の強さが好き。


最後は、またペコリと頭を下げて、帰っていきました。ホント、あの場に居合わせることが出来て良かった。nilの横浜ライブはビミョーなものにしか遭遇していないのですが(ごめん)今回の単独行動はいろんな意味で素晴らしかったので、地元民としては嬉しいです。ありがとう。


*SET LIST*
01. Beautiful You 02. Venus in the mirror 03. SAYONARA DAVINCI 04. orion, can you wait? 05. HOTEL 06. (愛は)ミラーボール 07. サン・トワ・マミー 08. 何から何まで 09. 笑う月 10. HOLIDAY 11. AFTER'45(ARB
〜ここからノープラン〜
(tonight, I will fall、Neon、hullaballoo room、モナリザ、PENGUIN JIVE)
Emergency Chords、雨と無知(BY THE WAY)、AURORA、AGAPE、新曲
Hate Beat!、I love you, OK(矢沢永吉)、青空(THE BLUE HEARTS)、
summer time cruise、garden