tour '07 tour the PAINKILLER@新宿LOFT

ツアーファイナル。開場30分後くらいまでは人の入りも微妙で、大丈夫なのかな?なんて心配になってしまったけれど、開始直前にはかなり埋まっていました。よかった。FCチケットよりも、一般で入ってる人の方が多かったみたいで。それはFC抜けたから一般で買ったのか、それとも、何となく興味があって買ってみたのかの区別はつかないけれども、後者だったら嬉しいなぁ。
初めは後ろの一段高い所から見ていたのですが、なかなかの盛り上がりっぷりで。良かったです。以下、感想文とセットリスト(おぼろげ)


今日の高野のテンションは妙におかしくて、汗は頭振るたびにバンバン飛び散るし、時折えらく優しげな表情は見せるしで、ほんとどうしたのかと思っちゃいました。


manwomanの前に、軽くジャムってたのですが、あれって新曲の片鱗だったりするのかな?すでに披露されている2曲以外にも、あるんだろうし。
manwoman〜ariaまでの流れは、もう完全に覚えてしまい。次は何がくるのかな?というドキドキ感は皆無だけど、次はあれだ!っていうワクワク感がたまらない。ので、予想外のことが起こると、あれ?と思ってしまう。TIVOLIの前で突如奏でられるアルペジオ。また高野の中に何かが舞い降りてきたのかと思った。その後、何事もなかったかのように曲に入ったけれど。

TEARS FOR KILLERSの前の、アンプを持ち上げて落とすのは、本当に心臓に悪い。二連打とかさー。今回は蹴飛ばしはしなかったけれど、ライブ中に壊れたらどうするのさ?と。やっぱり、その後の音はスカスカしてるかんじがするし(笑)あの、カッパさん、そろそろ止めてやって下さい…。


「LOFTは今度8周年ということで。ここに引っ越してきてからね。今までもいろんなバンドで出させてもらったけど。…俺と同い年だな!」
って。あんたは小学生か!その記念イベントにARCBで出るということの告知かと思ったんですが、そのことには触れず終い。そして、ワカンタンカの前に曲紹介。ネイティブアメリカンの言葉で、意味はGreat Spirits、大いなる意志。
「そんなものに俺が触れてちゃいけないのかもしれないけれど、触れちゃダメってものには触れたくなるのが人情というもので。」
と。ワカンタンカはメロディーが良いね。AメロからBメロへの繋ぎ、サビへ向けて盛り上がっていくかんじ。絞り出すように歌うサビの高音。ライブ後もずっと頭に残る。

もう一つの新曲、I am OKは、初めて聴いた時からブルーハーツの匂いを感じていたのですが、歌詞も何だかヒロトっぽい気が。生きる死ぬとかも、隠喩を使わずストレートな表現。あとね、大サビの前のサビ(?)のベースがキッズ向けなんだ(笑)楽しいけどね。あんまり高野っぽくないけどね。そういう面も、持ってるんだよね。


どこで入ったのかはよく覚えていないのですが、こんなかんじのMCが。
客席から、「nilー!」との声が聞こえ、勝さんが
「ん?今、nilー!って言った?…いいねぇ!(ニヤリ)」
と。クロマニヨンズの時にも、「nilの!」と声をかけられたらしく。
「個人名よりもバンド名の方を先に覚えてもらえるのって、嬉しくない?」
と。本当に嬉しそうで、nilというバンドを本当に大切に思っているんだな、ということが垣間見れた瞬間でした。客席からさらに「nilー!」の声があがる。でも、あんまり「nil」「nil」呼ばれすぎると
「馴れ馴れしすぎじゃね?」
なんて言い始め。
nil様ー!」
「お。それいいね!」
なんて言っちゃう勝さん。そんなやり取りがあったため、Ghost Riderの前に高野が
「ベース紹介します!nil!」
なんて言ってたり。まるで踊りだしかねないようなリズム、のベースソロが素敵すぎ。Ghost Riderの後、予定外がもう予定に盛り込まれてしまったかのようなHate Beat! ご機嫌。あまりにご機嫌だったのか、その後さらに予定外だったと思われるPLACEBO!うわー!途中までだったけれどね。久々に聴いた気がする。


「今日は何曜日だっけ?…土曜日?Saturday Night Fever!」
なんて曲紹介。今日はお客さんにリコーダーを吹かせてみちゃったり。
「今回のツアーで変わったことは、俺のリコーダーが上手くなったことです!」
確かに、今日はちゃんと吹けてる時もあった。ちょっと感動。

「来年nilは10周年で。いろいろ考えていることがあって。その中の一つに、みんなの意見を聞いて、ベストアルバムを作ってみようかというのもあって。」
全部持ってるからベストは別にいらないよー、と思ったのですが、次の言葉を聞いて納得。
「前のメンバーで録った曲を、今録ったらどうなるのかとか、ね。」
「10本ライブとかやってみようか?…1年間で10本。年間5〜60本やるくせに。」
すると、そこで勝さんが
「焼き肉付きでね。」
と。どっから焼き肉出てきたんですか!?(笑)
「そんなことを考えてるうちにそのうち11年目になっちゃうんだけどなー!」
うん、そんな気がする。


「ツアーを経て、全部の曲がもっと好きになったけれど、上手く説明出来ないんだけど、特にこの曲は…言葉で説明出来ないんだけど、そんな曲。」
そんなかんじのMCの後はギタートスカート。優しい表情の高野。音源で聴いた時には音のスカスカさが泣けたこの曲は、ライブで聴くと、それを補って余りある何か、言葉にできない何かが溢れてくる。別の意味で泣けてくる。


アンコールのサーカスがもう良すぎて楽しすぎて、部分的にちょっとホロッと来て。良かった。替え歌は相変わらずだけど、
『ずっと経って夢叶って 僕もロックバンドで ベース弾いて ドラム叩いて ギター弾いて歌って』『幸せなのに悲しい歌 ある晩突然 僕のショウは終わりを告げるかもしれない』とかそんなかんじが、ちょっとうわっときた。
「What a Wonderful Night!良い夜だった!ありがとう!」
と言って、ギターを投げる高野。すぐに戻ってきちゃったけれど、再び投げ入れて。今度は後ろの方までぐるっと回って。みんなに触ってほしいんだろうなーと思いました。なんだか嬉しいな。


nilはLOFTの雰囲気に合ってる気がする。ここ数年で出来たような、新しめでキレイでこじゃれたハコよりも、地下にあって、壁にステッカーがベタベタ貼ってあって、煙草の匂いが染み付いてそうで、ステージも狭いこのハコが。おっさんだからか(笑)
今日でツアーが終わったら、レコーディングをして、また秋くらいにツアーをやりたいとのこと。
nilの曲は『my name is misery〜』(やさぐれたかんじの)と、うぉーー!ってかんじのの2パターンしかないことが分かったので。○○(凄く有名な海外のバンド。ど忘れ!)なんか1パターンしかないけどな。…その方がすげーか。」
なんてこともどこかで言ってたけど、高野の楽曲はジャンルで括りきれないものだから、次の作品がどんなかんじになるのかはとても楽しみです。あー、暫くnilのライブないのか。寂しいな。お得意の短期レコーディングで、あの2曲両A面でシングルとか出してくれないかなぁ…。


01. manwoman
02. my name is misery.
03. Emergency Chords
04. Beautiful You
05. TIVOLI
06. DROP
07. TEARS FOR KILLERS
08. aria
09. ワカンタンカ(未発表曲)
10. tonight, revolution
11. BORN SPECIAL
12. 遅れてきた男
13. I am OK(未発表曲)
14. Ghost Rider
15. Hate Beat!
16. PLACEBO
17. Fighting Friday Night!
18. ギタートスカート
19. JANIS
20. KILL YOUR PAIN
21. Don't leave me alone, not!

en. サーカス