tour 2005

シロップのライヴに行くと、喉が渇く。
意識が全てステージにもっていかれて思考能力も停止してただただ口半開きで前を見てしまうので、
その時は相当な間抜け面なんだろうなぁ、と思う。
本編14曲中、初めの2曲以外全て新曲というイレギュラーさがもはや常になってる第二期。
えーと、正直1回聴いただけじゃ新曲全て把握しきれませんよ…。
最初の頃は割と覚えてたんだけど、アンコールと中畑兄さんの裸ネクタイで全てぶっ飛んじゃいました(笑)


動画見るならOnGenムービー(スマホ)
金光さんも来てたのかー。この方の人柄も、文章も好きです。
来月の音人にレポート載るのかな。




1. I・N・M 2. Inside out 3〜14. 新曲(笑)
EN1-1. もったいない 2. 正常 3. 落堕
EN2-1. リアル 2. 神のカルマ 3. Sonic Disorder
EN3-1. パープルムカデ 2.coup d'Etat〜空をなくす 3. 真空


登場するなり「ありがとう!」と機嫌良さげな五十嵐。
中畑さん、坊主で白シャツにネクタイ!素敵ー!とか思ってるうちにさ。
1曲目のI・N・Mから、五十嵐の声に会場が支配されたような感覚に陥った。
淡々と始まるAメロからサビの盛り上がりへともっていくBメロに移るときに、特に。
Inside outの空虚感漂う歌詞がとても優しく感じる。包み込まれるみたいに。


ここからは怒濤の新曲ラッシュ。
最初はおそらく途中の行方。そんな歌詞が出てきた。
「俺は狂っちまったけど、俺は狂っちまったけど、何もかもを忘れられない」
ってかんじのサビ。メロをちゃんと覚えてるのって、この曲だけです…。
次はゆったりなかんじの曲。「眠たいだけー、働かなくてもいいのかな」
というかんじ。五十嵐は働くこと、に対して敏感というか、
働くこと=生きること、みたいな意識があるような気がする。


「今日は全てをさらけ出したい気分、うわ〜!!って。」
と言いながら頭をぐしゃぐしゃと。
そして、激しめな、ロケンローなナンバーを2連続。
始める前に五十嵐とキタダさんが向き合って、楽しそうに弾きだしてました。いいなぁ。
どっちか忘れちゃったんですけど、ギターのリフがめちゃめちゃカッコ良かった。
2曲目の方は、「六本木ヒルズに登ろうぜ」って歌詞から始まってなんだそりゃ!とビックリでした(笑)


「小規模だけど地方も廻って…大した収穫もなく、何一つ変わりませんでした。
新曲ばかりだけど、公開リハーサル目撃レポート(だったかな?)、楽しんでください。」
と。1曲やって(どんなのか忘れました…)アコギを用意。
「タンゴを。…Shall we dance?
ってなかんじで3拍子の曲が始まりました。
この日、映画Shall we dance?がTV放映っていうのを意識してたのかなー。


「音楽をやって、いろんな人たちと関わりを持つようになって。
知人の知人とか…もしくは、電車に轢かれた人とか…人はどこまでを悲しいと思えるのか。
3人とか…10人とかかもしれない。」
「最近、敬愛するローディーの人のお葬式に行ってきました。その時に作った曲です。」
細かいところは違うだろうけど、内容はこんなかんじのMCのあと、ラファータ。
最後にラファータ連呼してたので間違いないはず。
心に傘をさすけど、頼りないから涙を流す、みたいな歌詞。
とても綺麗なメロディーなんだけど、憂いを含んだ素敵な曲でした。
で、もう1曲やって(これもあんまり覚えてません…)MCへ。


「コントとか、昔はドリフターズとかあったけど、今は難しいよね。僕はおぎやはぎが好きです。」
そんな話から、バナナの皮で転ぶ、という話を絡めて次の曲、バナナの皮へ。


「すごいテキトーにつけたタイトルで、多分、って曲をやります。」
多分は「知らない人の胸で思い出すのはあなたの笑顔だけ」ってサビが印象的。
やっぱり、どこか虚無感があるんだけど、ほんのり優しさを感じさせる曲。
五十嵐お気に入りらしい。


「えー、次で最後の曲なんですが…」
と言うと、まぁ客もまだアンコールがあると解ってるから反応薄くて。
でも、「えーーーー」って残念そうな声が揚がると
「やった。」
とか、少し嬉しそう。いいともですか(笑)
「俺達やお前達の今とかこれからとかを凝縮した曲をやります。」
と。やるからしっかり聴けよ!ぐらいの勢いで。
これは、シロップにしては珍しく、割と楽しげな曲。まぁ、どこか憂いが染み込んではいるんですが。
最後の方では
「歌え!」
と、ラララで歌うところで言ってたり。でも初めて聴く曲だからよくわかんないよ(笑)


そんなかんじで、新曲まみれの本編終了。
アンコールのコール中は、やたら増殖したミラーボールが回ってて、とてもキレイでした。
そして、再びメンバー登場。
中畑さんはミラーボール・ペンダントを振り回したり掲げたりして。
この時の恰好は、Tシャツにネクタイ(笑)
五十嵐はペンダントをマイクスタンドにかけて、アンコールがスタート。
正常ではイントロの部分などでハーモニカを吹いてました。
本編はシロップにしては明るめの照明だったけど、段々と暗いかんじに。
一転して荒々しく始まる落堕。
「寝不足だって言ってんの!」はみんなで叫ぶんですね。気分いいなー。


アンコール2回目の1曲目はリアル。
ライヴバージョンのリアルは呆然と見てしまうね。
これ、次の新譜にCD-Extraかなんかで映像つけてくれないかなぁ。
狂気と正気が入り乱れたような、混沌とした世界に飲み込まれる。
イントロが始まった途端に会場中が沸いた神のカルマ。
その熱を引き継いだSonic Disorderは今まで聴いた中で一番激しかったかも。


アンコール3回目。
中畑さんは上半身裸にネクタイというマニア向けな出で立ちで(笑)
最後の3曲は無我夢中で聴いていたのであまり覚えてません…。
メンバーも本能赴くまま演奏してたように思えました。
真空の途中で五十嵐が歌入るところ間違えて間奏長かったりしたけれど、
何事もなかったかのようにすんなりと戻ってて。ちょっぴり笑えた。


会場中が熱気に包まれたまま終わったと思う。
次がなくてもいいから、4度目のアンコールをいつまでも続けていたいような気分で。
とても幸せな気持ちのまま、帰路につきました。
思い出すとだめだ、顔がにやける。
とても満ち足りたライヴでしたよ。